ダンダダンは幽霊の存在を信じる女子高生とUFOの存在を信じるオタクの少年が怪奇現象と戦うオカルティック怪奇バトルラブコメ漫画です。
すでにテレビアニメの第1期・2期が放送され、国内外問わず話題となりました。また、アニメ第3期も決定しており、人気の高さがうかがえます。
今回はダンダダン原作の219話について、感想やレビュー、考察を行っていきます。
Contents
【ダンダダン】218話までのあらすじ
(C)龍幸伸/集英社第218話「あいつミイラじゃね?」は、記憶を失った綾瀬桃(モモ)と高倉健(オカルン)が、知恵とひらめきを駆使して強敵を打破する展開が描かれました。
ミイラの姿をした敵「ドリス」(セルポ星人に呼ばれる存在)の攻撃を受けたオカルンを、モモは「絶対に嫌だ」と拒否してそばを離れず、共に戦うことを決意します。
このモモの強い気持ちに応えるかのように、オカルンが「鬼の金棒」を振るうと、モモの気がオカルンを介して伝わり、金棒は巨大な大剣のようなシルエットとなってドリスを斬りつけました。
この現象により、モモが記憶や超能力を失っても、霊力(気)そのものは健在であることが判明します。
直後に周囲が虚空の暗闇に包まれ、ドリスの正確な攻撃に苦戦する二人でしたが、オカルンはドリスが発する「トンカラトン」の音をエコロケーション(反響定位)だと見抜き、ドリスが目が見えないという弱点を突き止めます。
この情報を受け、モモは「あいつミイラじゃね」とひらめき、以前オカルンから聞いた「ミイラは加工されていない部分が空気に触れると急激に腐敗する」という知識を応用した作戦を実行します。
モモが制服をデコイに使って攻撃を回避し、ドリスの包帯を掴むと、オカルンと共に「イトを巻きまき」「ラッセーラセーラ」と掛け声を出しながら包帯を巻き取りました。
包帯を剥がされ肌が露出したドリスは急激に崩壊し、撃破に成功します。
超能力や変身に頼らず、オカルンの知識とモモの天才的戦闘IQ(知恵とひらめき)だけで勝利したこの戦いは、読者から初期のフラットウッズモンスター戦のセルフオマージュとして評価され、大きな反響を呼びました。
【ダンダダン】219話のあらすじ最新話
トンカラトン・ドリス戦の終結
第218話から続くトンカラトン・ドリスとの戦闘において、モモはドリスの包帯をつかみ、それを巻き取ります。数千年ぶりに空気にさらされたミイラの身体は、その場で崩壊しました。
ドリスの身体が崩壊した中から、巨大なクジラの姿をした宇宙人が現れます。奈落となっていた地面はこれと同時に元に戻りました。巨大なクジラはオカルンとモモの上空を飛びますが、今にも落ちてきそうな状態でした。
包帯が体に絡みついて身動きが取れない二人に対し、モモはオカルンに鬼の金棒(おにのカナボウ)を出すよう指示します。
オカルンが急いで鬼の金棒を出し、そこにモモの気(き)を乗せて大きくした瞬間、地球の重力に耐えられなくなったクジラが落下してきました。
セルポ星人たちが逃げ出す中、落下した巨大クジラの身体は重力に潰されて弾け飛び、爆発します。オカルンとモモは、鬼の金棒をシールド(バリア)のように張ることで、この爆発から身を守り無事でした。
鬼の金棒は攻撃手段としてのライトセーバーだけでなく、防御にも転じる万能な武器であることが示されました。
オカルンとモモ、絆の再確認
記憶を失ってから初めての戦闘を終えたモモは興奮しながらオカルンを褒めます。一方オカルンは、モモが記憶を失っても機転の良さや勇敢さが変わっていなかったことを喜びます。オカルンのこのセリフは、読者の間で感動を呼ぶ場面の一つとなりました。
極度の緊張状態から解放されたモモは足が震えて立てなくなったため、オカルンは彼女をおんぶして帰宅することになります。モモが重くないかと尋ねると、オカルンは「重く無 いっ す 軽 いっ す」と答えました。
これは、かつて第6話でモモをおんぶした際に「重くてカーブを曲がりきれない」と述べていた描写との対比となっており、オカルンの成長と慣れを感じさせるものでした。
そして、モモはオカルンに対し「宇宙人信じるわ」と告げ、今回の戦いは幕を閉じました。
ターボババアの帰還
戦闘後の場面は、負傷し入院しているモモの祖母・星子がいる病院へと移ります。
寝ていた星子が足元に違和感を覚え目覚めると、そこにはなんと招き猫の姿をしたターボババアの姿がありました。これはターボババアにとって1年と3ヶ月ぶりの本編再登場となります。
再会した星子はターボババアに「飯は食えてんのか」と尋ねます。ターボババアは「世の中にはうまいもんだ たくさんあるぜ」と返答しつつ、「だが クソだら なのがよ わしの口には合わねえってとこだぜ」と続けます。
この会話は、ターボババアが旅先で様々なものを食べていたものの、結局は星子の作るご飯が恋しくなって戻ってきたことを示すツンデレな表現として、多くの読者の涙と喜びを誘いました。
また、ターボババアが星子の元に現れたのは、彼女の持つ招き猫としての幸運パワーが星子の回復をサポートしたのではないか、と考察されています。
この「ババアとババア」の温かい再会と友情の会話で、第219話は終了しました
【ダンダダン】過去の記事はこちら
過去の話のリンクを張っておきます。過去の考察記事を見たい方はこちらからどうぞ。
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ダンダダンの登場キャラクター
人物キャラ
綾瀬桃/モモ |
高倉健/オカルン |
円城寺仁/ジジ |
白鳥愛羅/アイラ |
星子 |
坂田金太 |
佐脇凛 |
頭間雲児 |
(C)龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会
ダンダダンの登場怪異(妖怪・幽霊)
ターボババア |
アクロバティックさらさら |
邪視 |
カシマレイコ |
オンブスマン |
アンブレボーイ |
サンジェルマン伯爵 |
メルヘンかるた |
(C)龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会
ダンダダンの登場キャラクター(宇宙人・UMA)
セルポ星人 |
フラットウッズモンスター |
ドーバーデーモン(シャコ) |
ネッシー |
地底人 |
モンゴリアンデスワーム |
ルドリス |
バモラ |
深淵の者(クル) |
ディスマン |
(C)龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会





星子






オンブスマン



フラットウッズモンスター
ネッシー

ルドリス

ディスマン

