ダンダダンは幽霊の存在を信じる女子高生とUFOの存在を信じるオタクの少年が怪奇現象と戦うオカルティック怪奇バトルラブコメ漫画です。
すでにテレビアニメの第1期・2期が放送され、国内外問わず話題となりました。また、アニメ第3期も決定しており、人気の高さがうかがえます。
今回はダンダダン原作の218話について、感想やレビュー、考察を行っていきます。
Contents
【ダンダダン】217話までのあらすじ
(C)龍幸伸/集英社第217話は、記憶を失ったモモとオカルンが強大な敵に襲われる中、絶望的な状況が描かれています。
二人は虚空と化した空間で、セルポ星人の集団と、ツタンカーメンのようなマスクをつけた妖怪ドリス（トンカラトン）に襲われます。
オカルンは、霊力の修行の成果によってセルポ星人の「すごいゾーン」の衝撃を以前よりも弱く感じ、星子からもらった「鬼の金棒」に霊力を込めて戦います。
オカルンは霊力の扱いに慣れていないため金棒はすぐに元に戻ってしまいますが、ドリスの斬撃を金棒を大きくすることで辛くも防ぎます。
読者からは、この戦闘におけるオカルンの動きが、という『ベスト・キッド』のオマージュではないかとの指摘が寄せられています。
また、金棒が伸縮する様子は、カプコンの格闘ゲーム『ヴァンパイア』シリーズのアナカリスを彷彿とさせるという感想もありました。
二人が窮地に陥った際、モモは三丈目からもらった防犯用の笛を吹きます。すると、サンジェルマン伯爵（三丈目先生）に依頼された外宇宙人が助っ人として出現します。
外宇宙人は、「もっと強いスーツが欲しい」という目的のために、嫌がりながらもセルポ星人に攻撃を開始します。サンジェルマン伯爵が敵なのか味方なのかという点は、読者の間で引き続き大きな話題となっています。
外宇宙人がセルポ星人と戦う隙にモモを逃がそうとした瞬間、オカルンはドリス（トンカラトン）の構えた刀を胸に受けてしまいます。
身体能力が強化されても肉体はただの人間であるオカルンの胸に刀が突き刺さる描写は、致命傷ではないかと読者の間で大きな衝撃と心配の声が上がりました。
【ダンダダン】218話あらすじ最新話
モモの決意と鬼の金棒の巨大化
(C)龍幸伸/集英社オカルンはツタンカーメンのようなマスクを着けたミイラ（セルポ星人から「ドリス」と呼ばれる）の刀による攻撃を受けますが、ギリギリのところで致命傷をのがれます。
オカルンはモモをジジの元へ逃がそうとしますが、モモはオカルンを心配し、「絶対に嫌だ」とそばを離れることを断固として拒否しました。
そんなモモの強い気持ちを受けて、「落ちないようにジブンにつかまって！」とモモに言い、一緒に戦う姿勢を見せます。
オカルンは修行中に得た知識から、モモの方が「鬼の金棒」をうまく使えるかもしれないと考え、「星子のおまじない」をやってみるように提案し金棒をモモに渡しますが、モモが直接気を込めても金棒は反応しませんでした。
ドリスが再び迫り、オカルンが金棒を握り直して振るうと、鬼の金棒が何倍もの大きさに巨大化し、ドリスを真っ二つに斬りつけました。
この現象から、モモの気（霊力）がオカルンを介して鬼の金棒に伝わり、出力を増幅させていることが判明しました。モモは記憶や超能力を失っているものの、霊力そのものは残っていることが確認されました。
暗闇の戦闘とドリスの弱点発見
ドリスは真っ二つにされてもすぐに回復し、その後、周囲は真っ暗な虚空に包まれます。暗闇の中でドリスは正確にオカルンたちを狙ってきます。
オカルンは、ドリスが戦闘中ずっと発している「トンカラトン」という音に注目しました。
彼はこの音が、コウモリやイルカが使用するエコロケーション（反響定位）の役割を果たしていると推測し、ドリスが目が見えないという弱点を持っていると看破します。
ミイラの知識を応用した天才的戦略
(C)龍幸伸/集英社ドリスの弱点を知ったモモは「あいつミイラじゃね」とひらめき、すぐさま作戦を実行に移します。
モモは制服を取り、「止まれ」の路面表示の裏に回り込んでドリスの攻撃を回避します。ドリスが攻撃を放った瞬間、オカルンはダミー人形を身代わりとし、モモはドリスの包帯を掴みます。
モモは「いと巻きまき」と声を上げ、オカルンも「ラッセーラセーラ」と掛け声を出しながら協力し、ドリスの包帯を巻き取り剥がしていきます。
この作戦は、モモがミイラは加工されていない場所が空気に触れると急激に腐敗するという知識（以前のミイラ展でのオカルンとの会話内容）を応用したものでした。
包帯をすべて剥ぎ取られたドリスの肌が露出すると、その身体は急激に崩壊し始め、モモとオカルンはドリスを倒すことに成功します。
【ダンダダン】今後の考察
第218話は、超能力や変身能力に頼らず、オカルンのオカルトマニアとしての知識と、モモの記憶を失っても衰えていない天才的な戦闘IQ（知恵とひらめき）によって窮地を乗り越えたことで、読者から大きな反響を呼びました。
この知恵を使った攻略法は、タイトルや展開も含めて、初期に描かれたフラットウッズモンスターとの戦闘（第2話）のセルフオマージュとして捉えられています。
モモの霊力がオカルンを介して出力されることが判明したため、2人は常に抱き合うような密着状態で連携して戦う機会が増えると見られています。
ドリスの正体は、ミイラという単なる器（入れ物）であり、本体は別にいる可能性が高いことが考察されています。
ドリスが撃破された後、物語はセルポ星人の対処や、ドリスの本体との再戦、あるいはセルポ星人からモモが超能力を覚醒するきっかけを得るか など、今後の展開に注目が集まっています。
この戦闘は、超能力バトルではなく、知恵とひらめきで勝つという、初期の『ダンダダン』の魅力が詰まったエピソードであり、オカルンとモモのコンビネーションの強さが再認識されました。
【ダンダダン】過去の記事はこちら
過去の話のリンクを張っておきます。過去の考察記事を見たい方はこちらからどうぞ。
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ダンダダンの登場キャラクター
人物キャラ
 綾瀬桃/モモ |
 高倉健/オカルン |
 円城寺仁/ジジ |
 白鳥愛羅/アイラ |
 星子 |
 坂田金太 |
 佐脇凛 |
 頭間雲児 |
(C)龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会
ダンダダンの登場怪異(妖怪・幽霊)
 ターボババア |
 アクロバティックさらさら |
 邪視 |
 カシマレイコ |
 オンブスマン |
 アンブレボーイ |
 サンジェルマン伯爵 |
 メルヘンかるた |
(C)龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会
ダンダダンの登場キャラクター(宇宙人・UMA)
 セルポ星人 |
 フラットウッズモンスター |
 ドーバーデーモン(シャコ) |
 ネッシー |
 地底人 |
 モンゴリアンデスワーム |
 ルドリス |
 バモラ |
 深淵の者(クル) |
 ディスマン |
(C)龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会
