ダンダダンは幽霊の存在を信じる女子高生とUFOの存在を信じるオタクの少年が怪奇現象と戦うオカルティック怪奇バトルラブコメ漫画です。
2024年10月からテレビアニメの第1期が放送され、2025年7月からはテレビアニメ2期もスタートし、国内外問わず話題となりました。
ダンダダンは『少年ジャンプ+』で読むことができます。
今回はダンダダン原作の212話について、感想やレビュー、考察を行っていきます。
Contents
【ダンダダン】211話までのあらすじ
物語は、町のパン屋「おいしいジーパン」を舞台に始まります。そこでは、かつて地球を脅かした存在であるサンジェルマン伯爵がパンを焼いており、隣では八極拳の戦闘員が不満を抱きつつ働かされています。戦闘員が怒りを露わにする中、伯爵は冷静に「あなたはパン屋です」と言い放ちます。
その後、煙の妖怪・煙々羅が現れ、伯爵との密談が始まります。煙々羅はモモたちの能力を奪う任務に失敗したことを報告し、伯爵は今回の作戦から「妖怪の適性」や「力の進化」に関する有益なデータが得られたと評価します。さらに伯爵は、「最強の妖怪を作るために」、敗者から能力を奪う妖刀「阿修螺」を使い、“ダンダダン”という存在を創り出そうとしているようです。
一方、場面は病院へと移り、ジジと星子の会話で「黒の聖騎士団」という新たな脅威が明かされます。彼らは企業に雇われた呪術師たちで構成され、人間でありながら妖怪以上に恐れられる存在です。
さらにモモはジジの記憶を失っており、「宇宙人なんているわけない」と発言するなど、かつての自分とは異なる様子を見せます。これは記憶の欠落なのか、何者かによる干渉なのか、今後の展開を大きく左右する伏線になっています。
【ダンダダン】212話までのあらすじ
「強くなるために」続ける気の修行
物語は冬の通学路から始まります。
タカシは制服のまま、真剣な表情で指を天に掲げ、頭の上から気を出すイメージトレーニングに取り組んでいます。
「丹田に力を入れて…頭の先から気をピーンと出す…」
一見すれば奇妙なポーズ。しかしタカシは、周囲の目も気にせず、日々の修行に打ち込んでいます。
「恥ずかしいけど…今の自分には必要なことだから…」
タカシの姿は、日常のなかにある“本気の意志”を感じさせるものでした。彼の目的はただひとつ。
「強くなること」──その背景には、大切な人への想いが込められているように見えます。
再会する仲間たち、笑顔と困惑の通学路
通学路の途中で白鳥がオカルンに声をかけます。「おはよー高倉くん!」と明るく笑う彼女の姿に、オカルンは少し驚きながらも返します。
白鳥はタカシの修行ポーズに興味津々で、「なにそれ? 何してるの?」と笑いながら真似をしてきます。周囲の生徒たちは笑いながらも、タカシの行動を見守っています。
ここで明かされるのは、白鳥が既に怪我から回復していること。しかもその回復には、女王先生が関わっていたと判明します。
「先生が背中に触れてたら、いつの間にか治ってたの」
「でも治した分、先生の体調が悪くなるって…」
白鳥はそのことに対し、感謝と戸惑いの入り混じった表情を見せます。
女王先生の“治癒能力”と、その優しさ
会話の中で、白鳥は女王先生の持つ特殊な能力について語ります。
「治す能力があるって自分で言ってたわ。でもその分、体調を崩して吐いてたって…」
他人の痛みを引き受けることで癒す――それは一方的な献身です。
「敵だとは思えない…むしろすごく優しいし…」
この言葉が象徴するように、物語は“力”と“心”の関係性に踏み込んでいきます。
表面的な強さだけでなく、誰かのために痛みを引き受ける覚悟こそが、本当の強さなのかもしれません。
一方、オカルンの修行も「円城寺くんがやってたやつだよ」と語られ、彼なりに“霊力を高める”努力を続けていることがわかります。
「これ、難しいんですよ…押されても動かないらしいですけど」
地味で辛い訓練。
それでも彼は、続ける理由を胸に秘めて、今朝も繰り返していたのです。
モモの帰還と、記憶喪失の真実
オカルンたちの驚きと喜びが入り混じるなか、モモはかつての仲間たちに再会します。
しかし、再会を喜ぶ声に対して、モモと綾瀬の反応はどこかぎこちなく、感情が通じ合っていない様子が描かれます。
綾瀬との関係にも違和感を感じたオカルンは、微妙な距離感に困惑しながらも、仲間たちと共に事情を聞こうとします。
そこで明かされたのは、「記憶の喪失」──モモは、神主たちが呪いを解いてくれるまでの間、戦いの中で記憶を失ってしまっていたという事実でした。
島根での激闘の中、星子が負傷し、モモが呪われ、神主たちが間一髪でその呪いを解いたものの、記憶は戻らないまま。オカルンたちと過ごした時間や想い出が、彼女の中には残されていなかったのです。
モモの中に残る”なにか”と、綾瀬の役割
しかし、完全に感情が失われたわけではありません。どこかで“懐かしさ”や“親しみ”を感じているような描写もあり、モモ自身も混乱しながら、その感覚の正体を探っているように見えます。
ジジは星子と相談し「今は、そっとしておこうって…」ことになりました。
彼自身も混乱と寂しさを抱えながら、モモと再び心を通わせる日を信じて、そっと距離を取る決意をします。
そして教室では、オカルンが深く机に顔を伏せ、モモとの距離を痛感する描写が描かれます。
その一方で、綾瀬への想いがフラッシュバックします。幼いころから声をかけてくれた綾瀬、いつも一緒にご飯を食べてくれた綾瀬、名前を呼んでくれた綾瀬──その存在が、オカルンにとってどれだけ支えになっていたのかが描かれます。
決意を胸に、オカルンの次なる一歩
ラストシーンでは、廊下を真っ直ぐに歩くオカルンの姿が描かれます。 「次はジブンが綾瀬さんに話しかける番だ!!」
【ダンダダン】過去の記事はこちら
過去の話のリンクを張っておきます。過去の考察記事を見たい方はこちらからどうぞ。
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ダンダダンの登場キャラクター
人物キャラ
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(C)龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会
ダンダダンの登場怪異(妖怪・幽霊)
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ダンダダンの登場キャラクター(宇宙人・UMA)
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(C)龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会