マンガ誌アプリ「少年ジャンプ+」で連載中の遠藤達哉先生による漫画『SPY×FAMILY』。
スパイの父・ロイド、殺し屋の母・ヨル、人の心が読める娘・アーニャが互いに正体を隠しながら疑似家族として暮らす日常を描いた大人気作品です。
本作は、ドタバタで温かい日常と、各国間の平和を守るために奮闘するシリアスな物語のギャップが読者を惹きつけています。
今回はスパイファミリー118話の内容について解説していきます。
Contents
【スパイファミリー】117話までのあらすじ
ヨルと弟切の壮絶な一騎打ちが描かれました。
密猟者掃討作戦の最中、突如ヨルに対し敵意をむき出しにする弟切。
彼は「孤独こそが最強」と信じており、家族を持ったヨルを刃として認めず、排除しようとします。
一方のヨルは、夫や娘への想いを胸に、母としての覚悟を剣に込めて立ち向かいます。激しい戦いの末、ヨルは見事な一太刀で弟切を制圧。
「家族はもう狙わないで」と静かに言い放ちます。このやりとりにより、弟切の心に揺らぎが生まれ、これまでの信念が崩れ始めます。

【スパイファミリー】118話のあらすじ最新話
密猟団壊滅ミッション開始
広大なジャングルの奥に潜む敵陣。斥候の報告を受けたヨルは、上司の指示を受け、無言でうなずくのみ。
「数はおおよそ20〜25人」「まずは通信機器の破壊を優先せよ」と冷静に任務を遂行するヨルは、すでに〈いばら姫〉の顔であり、温かな家庭を知る「ヨル・フォージャー」とは別人のようです。
敵兵を華麗に無力化し、ナイフ一閃で通信機を破壊。見事な戦術、無駄のない動き。
まるで感情が剥奪されたかのようなヨルですが、その心の奥底には、弟ユーリやアーニャ、そしてロイドとの「日常」が静かに浮かんでいました。
〈弟切〉への気遣い
任務の途中、ヨルに完敗した〈弟切〉は無気力状態になってしまいます。
仮初の結婚をしたヨルは職場でも時折“いばら姫“ではなく、”ヨル・フォージャー”になるような優しさが見受けられます。
「しまった、弟切さん……!!」と心の中で焦るヨルの姿は、どこか母親のようなお節介を感じさせます。
放っておいても〈弟切〉ならば一人でもなんとかできたはずなのになぜか放っておけない・・・
そんな気持ちが芽生えたのも”ヨル・フォージャー”であり、家族を想う一人の女性としての優しさが垣間見えます。
ロイドとの関係に揺れる本心
任務を終え、車中での上司との会話。
「なぜ殺し屋を続けるのか」と問われたヨルは、自身の気持ちと向き合い始めます。
「私が〈いばら姫〉を続けるのは、アーニャと暮らしているからです。ロイドさんと家族でいるからです」
仮初めの家族関係であることは、彼女自身も痛いほど理解している。
それでも、「あの場所に戻りたい」「笑顔で迎えてくれる人がいる」――その事実が、彼女の背中を押しているのです。
「もし私の“仮面”が本当に剥がれたとき、それでも私はあの人たちと一緒にいられるのでしょうか?」
自宅への帰還と、決意のノック
任務から戻り、傷を負った体を引きずりながら、ヨルは帰宅します。
アーニャとボンドが笑顔でお出迎えします。
アーニャにはヨルが任務でバトルしてきたことがお見通しです。
彼女がドアをノックする描写は、まさに彼女の内面での覚悟の表れ。
「ロイドさん……」とつぶやきながらの“決意のノック”は、任務よりも難しい「家族としての生き方」への第一歩だったのかもしれません。
【スパイファミリー】過去の記事はこちら
過去の話のリンクを張っておきます。過去の考察記事を見たい方はこちらからどうぞ。
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