この記事では葬送のフリーレンの142話のネタバレ、考察、レビューを行います。
【葬送のフリーレン】141話までのあらすじ
舞台は舞踏会。フリーレン一行とゼーリエら大陸魔法協会の面々が円卓に集い、和やかな雰囲気の中で物語が進みます。
フリーレンは「ここは死地だよ」と語り、現在は敵の出方をうかがう静かな作戦を取っていることを説明します。
フェルンが疑問を抱きますが、フリーレンはあえて後手に回ることで敵の動きを確実に把握できると語ります。
一方、魔導特務隊には新たにグラウとラーガーというメンバーが加わり、会場の警戒を強めています。
会場内にはクレマティス、ガゼレ、イーリス、ルティーネの4人の影なる戦士も潜んでおり、戦いは避けて水面下で動く方針を確認し合います。
また、副隊長カノーネと隊長フラーゼの会話から、影なる戦士に関する公式記録が16年前の組織解体時に失われていたことが判明します。
物語の最後では、鋭い聴覚を持つイーリスが不穏な気配を察知し、ユーベルとラントが会場に向かっていることを確認する場面で展開が動き始めます。
【葬送のフリーレン】142話のあらすじ最新話
皇帝とフラーゼの対話
場面は、魔導特務隊隊長フラーゼが皇帝に謁見しているシーンから始まります。
フラーゼは片膝をつき、頭を深く下げた姿勢で、舞踏会の準備がすべて順調に進んでいることを皇帝に報告します。
それを受けて皇帝は、舞踏会の進行状況や、国賓として招かれているゼーリエの動向について尋ねます。
フラーゼは、ゼーリエが謁見を望んでいること、そして多くの従者を伴っていることを報告します。
それを聞いた皇帝は、相手がそれほどの態勢で来るのであれば、自分も同様の備えをするべきかとフラーゼに意見を求めます。
フラーゼは、皇帝の威厳を示すために魔導特務隊を護衛につけることを提案します。
この発言の背景には、フラーゼが舞踏会の警備体制を強化し、特務隊員を増員したいという思惑があることも示唆されます。
続いて皇帝は、フラーゼが舞台からデンケンを排除したことを確認します。
もともと皇帝とデンケンの間では、舞踏会の場でゼーリエと友好的な条約を結ぶ予定だったことが明かされます。
しかし、フラーゼはその真意を語ろうとせず、むしろ「皇帝陛下には何も知らぬままでいていただきたい」と言い、命を賭ける覚悟で事にあたると伝えます。
彼女は、千年続いた帝国の歴史がこれからも続くことを信じ、「この世界の誰もが魔法を使えるその日まで」と、未来への強い意思を語りながら謁見の場を後にします。
フラーゼが去った後、皇帝は静かに独白します。
千年にわたり栄えてきたこの帝国ですら、やがては終わりを迎える──そんな衰退の兆しを、彼自身も感じ取っている様子がうかがえます。
ユーベルとラントの行動、そして影なる戦士との遭遇
場面は、ユーベルとラントが廊下を歩いているところへと移ります。
ユーベルは、大陸魔法協会のゼンゼが選んだ「相手の出方を待つ」という戦術に疑問を抱いており、それは敵にとって有利な展開を許す悪手だと主張します。
ラントは、影なる戦士を先に叩いて動きを封じなければ、敵の計画が順調に進んでしまうと懸念を示します。
ラントはユーベルの考えに理解を示しつつも、会場内での戦闘には慎重な立場を取ります。代案も提示しますが、ユーベルはそれらをすべて却下します。そして彼は、ラントに「死んでほしくない」と率直な思いを伝えます。
歩く中でユーベルは、廊下に飾られている剣士の像が持つ剣が、すべて実剣であることに気づきます。この異変は、影なる戦士の指揮官レーヴェによる仕掛けだと推測されます。
その直後、ユーベルが剣に触れた瞬間、影なる戦士のひとり・ルティーネが姿を現し、2人を発見します。
ルティーネはいったんその場を離れますが、すぐに相棒のイーリスに「リストの該当者」がいたと報告し、戦闘の準備を開始します。
ユーベルもすぐに相手が影なる戦士であることを察知し、しかも2人いることを感知します。そして、先手を取って壁を破壊しながら攻撃を仕掛けます。
ルティーネは、自分たちの顔が知られていることに気づき、「どこで知ったのか、吐かせないといけませんね」とつぶやき、ユーベルとラントを拘束しようと攻撃を開始します。
ここで、影なる戦士の圧倒的な身体能力が強調されます。彼らはユーベルの魔法の詠唱タイミングを読み取り、瞬時に距離を詰めることで、ユーベルは「魔法を発動する前に狩られる」という危機に直面し、追い詰められていきます。
カノーネの動き
魔導特務隊のカノーネは、ユーベルたちと影なる戦士の戦闘を察知し、フラーゼ隊長に命令を確認しに行きます。
第142話は、ユーベルが危険な状況に陥り、今後の展開、特にユーベルの反撃や味方の援護、そしてフラーゼの最終的な決断に大きな注目が集まる回となりました
