稲垣理一郎原作の「Dr.STONE(ドクターストーン)」は、2017年から2022年まで「週間少年ジャンプ」で連載された大人気漫画作品です。
ドクターストーンは全人類が石化した世界で、主人公である石神千空(いしがみせんくう)が天才的な科学知識によって、世界を切り拓いていく興味深いストーリーです。
そんな千空(せんくう)ですが、作中では何回か死亡シーンが描かれます。
今回の記事では、千空の死亡シーンについて解説していきます。
- 石神千空は作中で3度「死亡」しかけている
- 科学と石化復活液の力によって、全ての危機を乗り越えてきた
Contents
【ドクターストーン】石神千空は本当に死んだのか?

石神千空は作中で3回「死亡した」と見なされる状況に陥りますが、その都度科学の力と石化の効力を利用して復活します。
獅子王司との戦い
物語の序盤で、霊長類最強の男子高校生・獅子王司と対立します。
千空が科学の力で大人たちを復活させようとしているのに対し、司は「純粋な若者だけの世界」を理想とし、千空の思想を拒絶しました。
その結果、千空は司に首を折られ、「即死」したかのような状態に陥ります。
一度は絶命したかのように見えますが、首に残っていた石化の痕跡を利用して復活しました。
宝島での石化
物語中盤、千空たちは“宝島”で新たな脅威と対峙します。
そこで石化装置が起動し、千空を含む科学王国の面々は全員が石化してしまいます。
しかし千空は、石化装置の使用を予測し、なんと石化の直前に「頭上から復活液をかける」という策を講じていました。
そのおかげで、数秒後には即時復活し、仲間たちを救う準備を整えたのです。
まさに「転ばぬ先の杖」、科学者としての備えが千空を再び“死”から救いました。
石化復活液とは?
「石化復活液」は、硝酸とアルコールを混合した「ナイタール」と呼ばれる液体で、石化した生物にかけることで石化を解除できる千空たちが試行錯誤の末に完成させた画期的な発明品です。
この液体は、コウモリの糞から生成される硝酸と、96%まで蒸留されたアルコールを特定の割合(奇跡の水30:アルコール70)で混ぜ合わせることで作られます。
数パーセントの誤差でも反応しないため、正確な調整が必要です。
この復活液は、物語全体を通して文明再建の鍵となり、石化によって失われた命を蘇らせ、病気や傷も治癒させる驚異的な回復能力を持っています。
アメリカ編での狙撃と全人類石化
アメリカ編ではスタンリーの狙撃により致命傷を負い、さらに仲間を助けるために、ホワイマンの石化光線を逆利用して千空を含む全人類を再び石化させます。
数ヶ月後、事前に復活液を準備していたスイカが7年かけて復活液を完成させ、千空は復活しました。
千空の「死」は、科学と知識による「再生の象徴」として描かれており、彼の復活劇は科学の可能性と人間の力強さを示す重要な要素となっています。
【ドクターストーン】他のキャラクターについて
『Dr.STONE』では、主人公の石神千空だけでなく、他の多くのキャラクターも作中で命の危機に瀕したり、実際に一度死亡したと思われたりする描写があります。
物語の特性として、石化現象による「死亡からの復活」が重要な要素となっています。
死亡が確定しているキャラクター
作中で死亡が確定しており、復活が描かれていないキャラクターを以下に示します。
石神白夜(いしがみ びゃくや)
千空の育ての父であり、人類が石化した際にISS(国際宇宙ステーション)にいたため石化を免れた6人の宇宙飛行士の一人です。
地球帰還後、人類石化から42年後に老衰により死亡しました。
彼は後に復活する千空と子孫のために「百物語」という知恵の伝承を残しました。
リリアン・ワインバーグ(Lillian Weinberg)
白夜と同じくISSにいた歌姫です。
地球に帰還後まもなく、死因は不明ですが死亡しました。
若くして亡くなったため、病気か事故が原因と考えられています。
彼女は白夜たちと共に、後に石神村の住民に大きな影響を与える歌声をガラスのレコードに残しました。
シャミール・ヴァルコフ(Shamil Volkov)
ISSの船長だったロシア人宇宙飛行士で、地球帰還後にコニーと結婚し、肺炎で死亡しました。
彼は金狼と銀狼の先祖にあたります。
コニー・リー(Connie Lee)
ISSにいたアメリカ人宇宙飛行士で、地球帰還後にシャミールと結婚し、肺炎で死亡しました。
ヤコフ・ニキーチン(Yakov Nikitin)とダリヤ・ニキーチナ(Darya Nikitina)夫妻
ISSにいたロシア人医師夫妻です。
地球帰還後、肺炎にかかった仲間のために抗生物質を探しに島を出ましたが、消息不明となり、死亡したと考えられています。
ゴーザン、ユーキ、レン、アカシ、キョーイチロー、モリト
司帝国の男性戦闘員たちです。
司と対立した千空たちとの戦いにおいて、氷月(ひょうが)が毒ガス(硝酸)の威力を確認するために彼らを木から突き落とし、毒ガスを吸って死亡しました。
ソユーズの父(宝島の前頭首)
宝島を支配していた前頭首です。
宰相のイバラの策略によって石化しましたが、頭の半分が砕け、既に風化していたため、復活液でも生き返ることはできませんでした。
ソユーズの母
息子ソユーズを石化光線から逃がすために負傷し、その傷が致命傷となり死亡しました。
松風(まつかぜ)の頭首様(うえさま)
松風が仕えていたかつての頭首です。
石化装置が島に降り注ぎ内乱が勃発した際に、石化光線を浴びた腕を切り落とすことで石化を免れましたが、その傷が致命傷となり死亡しました。
大木大樹(おおき たいじゅ)の父親と母親:
大樹のセリフから、石化現象が起こる前に既に亡くなっていたことが示唆されていますが、死因は不明です。
イバラ(Ibara)
宝島の宰相で、実質的に島の支配者でした。
千空たちとの戦いに敗れて石化しましたが、その後誰も復活液をかけていないため、放置状態であり、事実上死亡しています。
死亡/瀕死から復活したキャラクター
『Dr.STONE』の世界では、石化現象には「傷や病気を治癒する効果」があり、さらには「完全に絶命した状態の人物でも、石化していれば復活液をかけることで蘇生できる」という特性があります。
この特性により、多くの主要キャラクターが「死亡」または「瀕死」の状態から復活を遂げています。
千空以外にも、以下のような主要キャラクターが複数回「死亡」または「瀕死」の状態から復活しています。
大木大樹
千空の親友。スタンリーとの戦いで手榴弾により死亡するが、全人類石化時に復活。石化は合計4回。
小川杠
千空と大樹の友人。アメリカ編で非戦闘員ながら敵へ特攻し死亡するが、全人類石化時に復活。石化は合計4回。
獅子王司
「霊長類最強の高校生」。氷月(ひょうが)に致命傷を負わされコールドスリープ状態になるが、石化の力で復活。スタンリーに撃たれて瀕死状態になるも、石化で復活。
石化は合計3回。
浅霧ゲン
マジシャン兼メンタリスト。宝島編でイバラによって石化されるが復活。
その後も石化装置の暴発などにより複数回石化と復活を経験。石化は合計4回。
コハク
石神村の戦士。銀狼(ぎんろう)を救うために自ら石化し、後に復活。
スタンリーとの戦いで瀕死状態になるが、石化で復活。石化は合計3回。
クロム
石神村の科学使い。宝島編でキリサメやイバラの攻撃によって石化するが復活。
スタンリーに撃たれて瀕死状態になるが、石化で復活。石化は合計3回。
スイカ
石神村の少女。イバラによって石化するが復活。
全人類石化後、千空のメモを頼りに7年かけて復活液を作り、仲間たちを蘇らせました。石化は合計2回。
金狼(きんろう)
石神村の門番。キリサメやイバラの攻撃によって石化し海に落ちるが復活。
スタンリーに撃たれて瀕死状態になるが、石化で復活。石化は合計3回。
銀狼(ぎんろう)
金狼の弟。宝島編でイバラの秘密を知ったことで致命傷を負うが、石化し復活。
スタンリーに撃たれて瀕死状態になるが、石化で復活。石化は合計3回。
カセキ
石神村の職人。キリサメやイバラの攻撃によって石化するが復活。
全人類石化後も復活。石化は合計3回。
西園寺羽京(さいおんじ うきょう)
司帝国の一員で弓矢の使い手。キリサメやイバラの攻撃によって石化するが復活。
スタンリーに撃たれて瀕死状態になるが、石化で復活。石化は合計4回。
氷月(ひょうが)
司帝国の槍使い。イバラの発動した石化装置によって石化するが復活。
スタンリーに撃たれて死亡するが、全人類石化時に蘇生し、石化が永遠の命を与える力があることを示しました。石化は合計3回。
七海龍水(ななみ りゅうすい)
遠洋航海船の船長。キリサメやイバラの攻撃によって計3度石化し復活。
スタンリーに撃たれて瀕死状態になるが、石化で復活。石化は合計5回。
フランソワ
龍水の執事兼シェフ。キリサメやイバラの攻撃で石化し復活。
スタンリーに撃たれて瀕死状態になるが、石化で復活。石化は合計4回。
ソユーズ
宝島の頭首の実の子。イバラの暴走で石化するが復活。
全人類石化後も復活。石化は合計2回。
モズ
宝島の戦士。
イバラの暴走によって石化するが復活。銃弾を受け瀕死状態になるが、石化で復活。
石化は合計2回。
キリサメ
宝島の特殊部隊(石化管理)の女性。イバラによって石化するが復活。
特攻で瀕死状態になるが、石化で完治し復活。石化は合計2回。
アマリリス
宝島の少女。
イバラの暴走によって石化するが復活。
全人類石化後も復活。石化は合計2回。
松風(まつかぜ)
300年前に石化されていた宝島の人。大樹によって偶然復活。
スタンリーの銃弾を受け瀕死状態になるが、石化で完治し復活。
石化は合計2回。
Dr.ゼノ(Dr. Xeno)
アメリカの復活者たちのリーダーで元NASAの科学者。
全人類石化時に石化したが復活。石化は合計2回。
スタンリー・スナイダー(Stanley Snyder)
元アメリカ軍特殊部隊の隊長でゼノの右腕。全人類石化時に石化したが復活。
石化は合計2回。
ルーナ・ライト(Luna Wright)
元医学生の少女。全人類石化時に石化したが復活。石化は合計1回。
チェルシー・チャイルド(Chelsea Childe)
元地理学者。全人類石化時に石化したが復活。石化は合計1回。
七海才(ななみ サイ)
龍水の兄。
ロケットの軌道計算のため、3700年前に石化していた状態から復活させられました。
石化は合計1回
【ドクターストーン】石神千空死んだのか:まとめ
主人公の石神千空だけでなく、他の多くのキャラクターも作中で命の危機に瀕したり、実際に一度死亡したと思われたりする描写があります。
物語の特性として、石化現象による「死亡からの復活」が重要な要素となっています。
『Dr.STONE』の世界では、石化現象には「傷や病気を治癒する効果」があり、さらには「完全に絶命した状態の人物でも、石化していれば復活液をかけることで蘇生できる」という特性があります。
この特性により、多くの主要キャラクターが「死亡」または「瀕死」の状態から復活を遂げています。
千空以外にも、以下のような主要キャラクターが複数回「死亡」または「瀕死」の状態から復活しています。
『Dr.STONE』では科学の力、特に復活液と石化現象の治癒能力によって、多くのキャラクターが致命的な状況から生還しています。