2025年夏アニメとして注目を集めている『ガチアクタ』。
その主人公であるルド・シュアブレックは、ゴミと差別にまみれた世界でたったひとり抗い続ける少年です。
スラムに生まれ、無実の罪で奈落へと落とされながらも、そこで「価値を見出す力」に目覚め、世界と自身の運命を切り開いていきます。
今回は、そんなルドのプロフィールや能力、名言、そして物語での成長について詳しく解説していきます。
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【ガチアクタ】ルドのプロフィール
©裏那圭・晏童秀吉/週刊少年マガジン| 本名 | ルド・シュアブレック |
|---|---|
| 年齢・身長 | 15歳くらい、163cm |
| 性格 | 喜怒哀楽が激しく、やや情緒不安定な一面もある |
| 嫌いなもの | 大切な物を踏みにじる人 |
来歴
ルド・シュアブレックは、スラムの片隅で「殺人鬼の子」として忌み嫌われながら育ちました。
幼少期から暴力と差別を受け続け、無実の罪で養父を殺した犯人とされ、奈落に突き落とされるという壮絶な経験を持っています。
まさに”この世で最も捨てられた少年”なのです。
しかし、奈落で出会った人々との出会いがルドの人生を変えます。
エンジン、ザンカら掃除屋の仲間たちは、ルドの能力や人柄に光を見出し、彼の生きる意味を取り戻す手助けをしていきます。
奈落への落下は、彼にとっての終焉ではなく、再生の序章でした。
外見
ルドの外見は、灰色のボサボサ髪に鋭い目つきという印象的なビジュアルを持ちます。
常に着用しているボロボロのパーカーと手袋は、彼の生い立ちと心の防衛本能を象徴するアイテムです。
とくに手袋は、育ての親・レグドから受け継いだ形見であり、手袋を外すと強烈な痛みに襲われるため、物理的にも精神的にもルドの防具となっています。
性格
ルドは一見すると短気で感情的に見える性格をしています。
怒るとすぐに声を荒げ、悲しいと涙を流し、恥ずかしいと顔を真っ赤にする。しかしその感情の起伏は、実は誰よりも正直で真っ直ぐな心の表れでもあります。
物を大切に扱い、人を偏見で判断しない姿勢には、育ての親レグドの教えが強く影響しています。
また、甘い物が好きで辛い物が苦手という人間らしい一面もあり、こうした小さな描写が彼を読者にとって身近な存在へと引き寄せています。
ルドの親と過去
『ガチアクタ』におけるルドの出自は、物語の核ともいえる要素です。
彼の存在自体が「過去に捨てられたものが、再び光を放つことができるのか」という問いを内包しており、読者の胸を打ちます。
ルドにとって最も大きな存在がレグドです。
レグドはスラムで虐げられていたルドを引き取り、「自分の価値は自分で見つけろ」と育ててきました。
その教えが、後にルドが「捨てられた物にも価値がある」と信じられる理由となります。
“殺人鬼の子”としてのレッテルと苦悩
ルドは、生まれてすぐに「殺人鬼の子供」としてスラムに捨てられました。
実父アルト・シュアブレックはスラムでも有名な危険人物であり、かつて天界を脅かした存在として、奈落へと追放された過去があります。
そのため、ルドは自らの存在だけで憎まれ、差別と暴力にさらされながら育ちました。
育ての親レグドの存在
そんなルドを救ったのが、育ての親・レグドです。
レグドは、スラムの中でも穏やかで公平な価値観を持つ人物であり、「誰にでも価値はある」と教えてくれた唯一の大人でした。
彼からもらった手袋は、ルドにとって単なる防具ではなく、人生の道標そのものといえます。
レグドの死と、それに伴う濡れ衣によって奈落へと落とされたルドは、まさに「全てを奪われた状態」から物語を始めることになるのです。
祖先と因縁の連鎖
ルドの家系には、さらに大きな謎と因縁が秘められています。
祖先のカニス・シュアブレックは「葬儀屋」として知られた伝説の存在であり、初代まじない屋マカカ・アイコルの親友でもありました。
ルドが装備する”番犬シリーズ”のグローブも、カニスに由来する装備の一部です。
つまりルドは、単にスラム出身の少年というだけでなく、世界の根幹に関わる血を引く「選ばれし者」である可能性が高いのです。
対人関係
奈落に落とされてから出会うエンジンやザンカも、彼の心の壁を少しずつ溶かし、新たな居場所を与えてくれる仲間として描かれます。
特にザンカとの関係は師弟に近く、戦い方や能力の考え方においてルドの理解を深める重要な役割を担っています。
また、掃除屋のボス・コルバスとの信頼関係も、後にルドが世界の真実に迫る鍵を握ることになります。
【ガチアクタ】ルドの能力・強さは？
能力：3R（スリーアール）とは何か？
ルドが持つ能力“3R”は、彼のアイデンティティと深く結びついています。
能力の本質は、「触れた物の価値を極限まで引き出す力」。
ただの物理的強化ではなく、その物が持つ”想い”や”記憶”を読み取り、真の役割を最後まで全うさせるという、非常に感情的で精神的な力です。
この能力が対象とするのは、「捨てられた物」に限られます。
つまり、社会に見捨てられたルド自身と同じく、役目を終えたものにもう一度活躍の場を与えるのです。
使い終わったスパナや壊れかけの傘など、他人が見向きもしない道具が、ルドの手によって最強の武器へと変貌するさまは、まさに“魂のリサイクル”と呼ぶべきものです。
強さ：ジャバー・ウォンガー戦での覚醒
当初、ルドの能力は「触れた物を人器に変える力」と誤解されていました。
しかし、班獣との死闘や、ジャバー・ウォンガーとの戦いの中で真の力に覚醒します。
この戦いを機に、ルド自身がこの能力に“3R”と名付けました。
これは、環境保全スローガンである「Reduce, Reuse, Recycle」に由来しながらも、「価値の再生」「魂の再起動」という意味合いが込められています。
ルドは、この能力でジャバー・ウォンガーという圧倒的な実力者と互角に戦い抜き、その潜在能力の高さを証明しました。
装備：番犬シリーズ「グローブ」
ルドが常に装着している手袋は、番犬シリーズと呼ばれる特別な人器のひとつです。
このグローブは、ただの武器ではなく、強い思念を持つ“意志を宿した装備”です。
使用には条件があり、装備者に何らかの「欠落」がなければ、その精神を保てないとされています。
この”欠落”とは、ルドの場合、「愛を奪われた心」や「自己否定の痛み」であり、それがグローブと共鳴することで驚異的な力を引き出すのです。
この設定がルドの苦悩と戦いの意味にさらなる深みを与えており、物語をより感情的にしています。
【ガチアクタ】ルドの住む基本的な舞台と設定
『ガチアクタ』の世界は、三層に分かれた独特な構造を持っており、「天界」「奈落」「地上」と呼ばれる三層構造の世界になっています。
もっとも上に位置するのが”天界”。
そこは雲海の上に広がる近未来的な都市であり、豊かな生活を送る天界人たちが住んでいます。
しかしその裏では、いらない物や罪人を容赦なく切り捨て、”奈落”と呼ばれる大穴へ投げ捨てるという冷酷なシステムが支配しています。
奈落は、天界から捨てられたゴミや犯罪者が堆積する巨大な縦穴。
その下に広がる”地上”こそがルドの運命を変える場所です。
地上には、人が住める安全区域と、有害な廃棄物と化け物“班獣（はんじゅう）”がうごめく汚染区域、そして禁断の領域である”禁域”が存在しています。
このような世界観は、ただの背景ではなく、物語の根幹とルドの生き様そのものに直結しています。スラムに生まれた少年が、何を信じ、何を捨てずに生きるか。
『ガチアクタ』は「ゴミと価値」、「差別と再生」を巡る壮大な寓話でもあるのです。
【ガチアクタ】作中での動向
ルドは、天界から奈落に落とされたことで人生のすべてを失います。しかし、そこから新たな出会いを重ね、次第に“ただの少年”から“世界を変える存在”へと変貌していきます。
掃除屋との出会いと加入
奈落で出会ったのが、謎多き組織「掃除屋（そうじや）」のメンバー・エンジンです。
彼はルドの中に眠る可能性を見抜き、組織への加入を提案します。
掃除屋の本来の目的は「班獣の討伐」ですが、実際にはそれを超えた「この世界に秘められた謎の解明」にまで踏み込む集団です。
掃除屋への参加は、ルドにとって単なる戦闘訓練の場ではありませんでした。
ここで出会う仲間たち──ザンカ、リヨウ、アルハ・コルバス──それぞれがルドに新たな価値観や戦術を授け、彼の中にあった“無力感”を“信念”へと変えていきます。
対峙する敵と、試される意志
物語の中盤でルドが戦うのが、「荒らし屋」のボス・ゾディル・テュフォン。
彼もまた番犬シリーズの装備者であり、ルドと同等の欠落を抱えた存在です。
ゾディルとの戦いを通して、ルドは「欠落とは弱さではなく、共鳴の証」であることを理解していきます。
また、この戦いを通して番犬シリーズのさらなる秘密、そして祖先・カニスの過去に迫る重要な情報も明らかになります。
ルドが背負っているのは、単なる「個人的な復讐」ではなく、「世界の構造そのものへの問いかけ」なのです。
世界の真実と向き合う覚悟
ボス・コルバスから明かされた、掃除屋の真の目的──それは、班獣の討伐の先にある「人類とゴミの関係の根幹」に迫ること。
天界による情報の隠蔽と抑圧、そして本当の“罪”とは何なのか。
ルドは、掃除屋の一員としてではなく、ひとりの”人間”として、世界と対話するようになります。
こうして彼は、当初抱いていた「天界への復讐心」から脱却し、「自分の手で未来を選ぶ」という確固たる信念へと進化していくのです。
【ガチアクタ】ルドの強さまとめ！
ルドの強さは、圧倒的な能力や戦闘力にとどまりません。それは、何よりも「捨てられたものにこそ価値がある」と本気で信じ抜ける、その心の強さにあります。
- 【3R】は、ただの能力ではなく、「失われた役割を再生する」思想そのもの
- “欠落”は、武器の条件ではなく、他者とつながるための”共鳴ポイント”
- 仲間との関係や敵との戦いが、ルドの人格と戦術の両面を進化させている
- 自分を受け入れることで、より深いレベルで人器と対話し、力を発揮することが可能になっていく
彼の名言、「正しいってなんだよ。俺は、捨てられたモンが悪いなんて、絶対に思わねぇ！」は、その生き様と価値観すべてを凝縮した言葉です。
【ガチアクタ】登場キャラクター
 ルド：CV市川蒼 |
 エンジン：CV小西克幸 |
 ザンカ：CV松岡禎丞 |
 リヨウ：CV花守ゆみり |
 ジャバー：CV新祐樹 |
 レグド：CV森川智之 |
©裏那圭・晏童秀吉/講談社
