ダンダダンは幽霊の存在を信じる女子高生とUFOの存在を信じるオタクの少年が怪奇現象と戦うオカルティック怪奇バトルラブコメ漫画です。
2024年10月からテレビアニメの第1期が放送され、その完成度の高さから国内外問わず話題となりました。
そんなダンダダンに可愛らしいワンピース姿でありながら、誰も勝てない恐怖の象徴である「カシマレイコ」が存在します。
本記事では、そんなカシマレイコの能力、活躍、そして隠された過去について徹底解説します。
- 誰も倒せない”最強の怪異”として描かれるカシマレイコ
- 鏡を媒介にしたチート級の能力で相手を完封
- 深淵の者の大軍勢を一人で殲滅する戦闘力
- 戦争の記憶と恋心を抱えて生きた人間時代の過去
Contents
【ダンダダン】カシマレイコとは?

名前 | カシマレイコ |
---|---|
種類 | 妖怪 |
能力 | 手鏡の中に敵を封じ込める |
登場 | 9巻74話 |
見上げるほど巨大な体に、顔の輪郭からはみ出す異様な大口。
可愛らしいワンピース姿でありながら、誰も勝てない恐怖の象徴──それが、ダンダダンに登場する怪異・カシマレイコです。
単なる怪異ではなく、圧倒的な力、狂気、そして人間としての哀しみを内包し、ダンダダン屈指のキャラクターとして強烈な存在感を放っています。
カシマレイコの初登場
カシマレイコが初めて姿を現したのは、モモとバモラが遅刻を避けるために通ろうとした放置された廃墟。
そこに棲みついていたのが、全長10メートルはあろうかという圧倒的な巨体と、大きく裂けた口を持つ女の怪異。
その異様な風貌とサイズに加え、語尾に「ぽ」をつける間の抜けた口調が逆に不気味さを際立たせます。
モモが「婆ちゃんですら倒せない」と評する通り、実力は折り紙付きで、並の霊媒師や怪異ハンターでは歯が立たない超常存在。
実際、作中最強格の霊媒師・星子ですら対抗できず、政府も手を出さず廃墟ごと放置されているほどです。

【ダンダダン】カシマレイコの能力

鏡の中に相手を閉じ込める能力
カシマレイコの能力は、“鏡”を媒介とした異能にあります。
手鏡をはじめ、ビルの窓ガラスや水面など反射するものすべてを鏡として扱い、そこに相手を映すことで“鏡の中”へと閉じ込めてしまいます。
- 脱出不可
- 外界との遮断
この“鏡の中”は無の空間であり、閉じ込められた者はカシマレイコの意志がない限り脱出不可能。
加えて、外界への影響も完全に遮断されているため、実質的に相手の存在を無効化する絶対的な封印術とも言えます。
しかしそれだけでは終わりません。カシマレイコは自ら鏡に手を突っ込み、“鏡の中”の敵を一方的に攻撃できるというチート級の能力まで併せ持ちます。
さらに声帯模写によって他人の声を完璧に真似るほか、鏡を持つ者に一時的に憑依し操ることも可能。
純粋な力だけでなく、精神を揺さぶる狡猾さも備えたまさに万能の存在です。
深淵の者を圧倒

物語中盤、地球に侵攻してきた深淵の者の先遣部隊が、都内に出現。
宇宙船による空中爆撃が始まり、街は一気に崩壊の危機を迎えます。
この最悪の状況で姿を現したのが、カシマレイコでした。
彼女はビル群の窓を利用して巨大な鏡の手を出現させ、空に浮かぶ戦艦を丸ごと握り潰すという規格外の力を見せつけます。
その後も敵を次々と鏡の中へと閉じ込め、数万という数の軍勢を一方的に蹂躙。まさに無敵という言葉がふさわしい無双ぶりでした。
ここで特筆すべきは、“人間を守る”という行動をカシマレイコが取ったこと。
自らが怪異でありながら、明らかに敵意を向ける対象を選び、悪に対して怒りを燃やすその姿は、単なるモンスターではなく強い意志と情念を持った存在であることを示しています。
【ダンダダン】カシマレイコの過去

戦火に焼かれた過去
カシマレイコがただの“怪異”ではないとわかるのが、彼女の人間時代の記憶。
作中では明言されていないものの、断片的な描写から、彼女が戦争によって愛する人と引き裂かれ、自らも空襲で命を落としたことが示唆されています。
戦争によって足を失い、母を亡くし、失意のまま命を落とした無念が、彼女を怪異として現世に留めさせたのです。
作中では14巻117話~118話で描かれています。
恋に憧れる心
また、オカルンとモモの恋愛模様に苛立ちを覚え、「もっと素直になれポ!」と説教しつつも「私も恋したくなっちゃったポー」と吐露する姿には、かつての少女の心が残っていることがわかります。
敵でありながら、どこか愛嬌を感じさせるのは、この“未練”と“恋心”という、彼女の人間性が垣間見えるからに他なりません。
また、カシマレイコの回想シーンは原作で8月15日に掲載されており、作者の龍幸信先生の読者への細やかな気遣いも感じ取れます。
【ダンダダン】カシマレイコの元ネタ
カシマレイコというキャラクターは、「カシマレイコ」「八尺様」「口裂け女」という3大女性型怪異の要素を巧みに組み合わせた存在です。
日本の都市伝説「カシマレイコ」
カシマレイコという名前は、日本で有名な都市伝説「カシマレイコ」に由来しています。
この伝説のカシマレイコは、戦争で両脚を失い、その後何者かに殺されてしまった女性の霊とされています。
「カ(仮)」・「シ(死)」・「マ(魔)」という言葉に由来し、名前の語感自体に不吉な意味が込められています。
都市伝説では、彼女の霊が夜に現れては「足を返せ」と無差別に問いかけてくる存在とされ、その問いにうまく答えないと命を奪われると語られています。
「八尺様」という怪異の体躯
また、カシマレイコの巨大な体躯と語尾に「ぽ」をつける奇妙な言動は、「八尺様」という別の怪異からの影響です。
八尺様は身長が約240cm(八尺)もある女性型の怪異で、白いワンピースを着ており、異様に長い腕や大きな帽子が特徴。
語尾に「ぽぽぽ」とつけて話すことから、その口調がカシマレイコのキャラクターに色濃く反映されています。
八尺様もまた人間を呪い殺す存在であり、子どもをターゲットにすることが多いとされる恐怖の象徴です。
「口裂け女」にも類似点
さらに、カシマレイコの裂けたような口や、他者の声を真似る能力、不気味な外見などは、都市伝説「口裂け女」との類似点があります。
口裂け女はマスクを着けた女性が「私、キレイ?」と問い、返答次第でマスクを外し、裂けた口を見せて襲いかかるというストーリーで知られています。
彼女も美醜に関する強い執着と、自身の過去に対する恨みを持っており、その内面の哀しみや狂気はカシマレイコにも共通する要素です。
このように、カシマレイコというキャラクターは、「カシマレイコ」「八尺様」「口裂け女」という3大女性型怪異の要素を巧みに組み合わせた存在です。
しかしそれだけにとどまらず、戦後の記憶や喪失、恋愛への渇望といった人間的な感情を内包することで、単なるホラーの象徴ではなく、より深く読者の心に残るキャラクターへと昇華されています。
【ダンダダン】カシマレイコとは?まとめ
- 圧倒的な戦闘力と精神干渉能力を持つ、作中最強クラスの怪異
- 鏡という媒介を通じて物理・精神の両面を支配
- 数万の敵を一瞬で殲滅する描写で読者に衝撃を与える
- 人間としての未練と恋心が行動に影響を及ぼす
- 元ネタとなった複数の都市伝説を巧みに融合させたキャラクター
カシマレイコは、『ダンダダン』における“最強の敵”であると同時に、“最も人間らしい怪異”でもあります。
その姿は読者に恐怖と感動を同時に与え、「怪異とは何か」という問いに新たな視点を投げかけてくれます。
【ダンダダン】登場キャラクター
人物キャラクター
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怪異・宇宙人・UMA
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(C)龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会