ラントは大陸魔法協会に所属する一級魔法使いです。
一級魔法試験では一度も試験会場に現れることなく、故郷の村でお茶をしているうちに合格するほどの実力があります。
原作139話ではラントがもらった特権魔法の内容についても判明しました。
この記事では、ラントの魔法やプロフィール、過去の来歴について紹介します。
ラントとユーベルの関係
ラントの特権の正体 ラントの来歴
葬送のフリーレン「ラント」のプロフィールについて知りたい方は最後までよんでいってください。
なお、ラントの詳細情報は原作で触れられていないため、この記事は考察記事です。
Contents
【葬送のフリーレン】ラントのプロフィール
大陸魔法協会に所属する一級魔法使い。
理屈っぽくて冷静な性格の青年で、自分が正しいと思ったことは曲げない頑固さも持っています。
ただし、他人の命を大事に考える良心的な一面もあります。魔法使いとしては理論を重視し、感覚で魔法を使うような天才肌の人が苦手です。
クールな性格で、他人を信用せず打ち解けようとしない不愛想な青年。
分身魔法でとにかく高度な自分の分身を作り出すことができます。
ラントはドイツ語で「田舎」
【葬送のフリーレン】ラントの魔法
分身魔法
正式名称不明。ラントは自分自身の複製体を3体生成することができます。
その分身は、見た目や声まで本人そっくりで、ラントの指示通りに動きます。
また、分身が見たり聞いたりしたことはラントにも伝わります。
分身が壊れると跡形もなく消えるため、魔力でできていると考えられています。
一級魔法使い試験では、ラントはこの分身を自分だと偽り、分身を使って試験に参加しました。
さらに、その分身に新たな分身を作らせることで、危険な攻撃をかわしながら巧みに立ち回るという見事な技を見せました。
問題なのはそれを「どれだけ自然に遠隔操作できるか?」という点だと思います。
【葬送のフリーレン】ラントの対人の戦闘力は?
ラントの対人戦闘力は個人的にはユーベルよりは強いと思います。
分身魔法とシャルフに出した電撃以外の魔法を出してないので実際にどんな攻撃手段があるのかは不明です。
分身一体だと2次試験の時にユーベルの複製体に負けてますので、分身を複数同時に動かせる精度によるかと思います。
しかし、分身がバレている相手なら相手もそのつもりで立ち回るでしょうから、分身同士の連携がどの程度まで可能かによって強さは変わるかと思います。
分身魔法自体は手の内を知られていない、または本体は安全な場所にいるなどラントに有利な状況でタイマンなら格上相手でも通用すると思います。
ラントは魔導特務隊のノイを騙せるほど魔力を消すのがうまく、ユーベルもラントの腕なら魔導特務隊の頭を撃ち抜けると言ってました。
【葬送のフリーレン】ラントがゼーリエから貰った特権
ラントが一級魔法使いになったときにゼーリエから特権の内容がついに140話で明らかになりました。
その内容とは、「家族の遺体を探す魔法」
ラントには両親がいませんでしたが、彼を育ててくれたおばあちゃんがいました。
今は亡くなっていますが、彼女が自分の死期を悟り、「最後はそばにいてほしい」とお願いしたことが、ラントが分身魔法を覚えるきっかけになりました。
ラントは「正直、めんどくさかった」と言っていました。
回想シーンではおばあちゃんのそばにぴったり寄り添い、幼い頃には笑顔を見せていました。
ラントにとってとても大切な存在だったことがわかります。
一見すると優しいおばあちゃんという印象ですが、帝国編の回想では幼いラントを守るため、魔導特務隊の女性と思われる相手と杖を使って戦っているシーンがあります。
その後、無事に逃げ切っていることから、彼女はかなりの実力を持った魔法使いだったのではないかと言われています。
また、ラントが今使っている杖はおばあちゃんのものと同じ形をしているため、彼女の杖を受け継いだ可能性が高いです。
ラントの目的は特権で亡くなったおばあちゃんを探すことだと思われます。
【葬送のフリーレン】ユーベルとラントの関係
一級魔法使い試験でチームを組んで以来、天才肌の魔法使いユーベルにしつこく絡まれています。
ユーベルは、他人の得意な魔法を共感して使える能力を持ち、ラントの特殊な分身魔法に興味を持っています。
最初はラントも拒絶しましたが、無視する方が良いと判断し、それ以降はほとんど相手にしませんでした。
それでもユーベルは諦めず、一緒に過ごす時間が増えた結果、試験中は協力する場面も見られるようになりました。
一級魔法使い試験では、ユーベルが一方的にラントに絡んでいましたが、帝国編で再登場したとき、ラントも「この村から連れ出してくれる誰かを探していたのかもしれない」と考えるようになり、ユーベルに少し心を開く姿を見せます。
ただ毛嫌いするだけの関係から、少しずつ変わり始めていました。
帝国編では、ユーベルのラントへの接し方も遠慮がなくなり、彼をからかう場面も増えました。
壁ドンをしたときにはラントが珍しく照れた様子を見せ、ラントが「作戦の一部だ」と言い訳すると、ユーベルは一瞬真顔になり、ラントの背中を軽く蹴ったりしました。
また、捕まった馬車の中で、ユーベルは触れた感触からラントが分身ではなく本物だと気づき、安心したように目を閉じて彼にもたれかかりました。
その後、照れ隠しで頭突きをするなど、2人の心と体の距離は少しずつ縮まってきています。
【葬送のフリーレン】ラントの来歴・活躍
一次試験
一次試験では、「チーム全員が脱落せずに、制限時間内に隕鉄鳥(シュティレ)を捕まえる」という課題が出されました。
隕鉄鳥は魔力で見つけられず、とても丈夫で速いので、捕まえるのが難しい生き物です。
ですが、フェルンが「鳥を捕まえる魔法」を使えたおかげで、ラントたちのチームは簡単に隕鉄鳥を捕まえることができました。
これで安心…と思ったフェルンに対し、ラントは「ここからは争奪戦になる」と注意します。つまり、捕まえた後に他のチームから隕鉄鳥を守ることも試験の一部だったのです。
その後、ラントたちのチームは、傭兵部隊の隊長であるヴィアベルのチームに襲われました。
ラントは、相手チームのシャルフと戦うことになり、彼の「花びらを鋼鉄に変えて攻撃する魔法」に追い詰められます。
しかし、実はラントが戦わせていたのは「分身の分身」で、本物のラントは別の場所にいました。これを知らなかったシャルフは油断し、不意打ちで倒されてしまいます。
フェルンも戦いに勝利し、状況が不利だと判断したヴィアベルたちは撤退しました。ラントたちは無事に隕鉄鳥を守り抜き、一次試験を突破することができました。
二次試験
二次試験の課題は、「未踏の地下迷宮を最下層まで攻略する」というものでした。
試験官は一級魔法使いのゼンゼが務め、迷宮内はあまり危険な魔物もいない安全な試験になるはずでした。
しかし、迷宮の奥には「水鏡の悪魔(シュピーゲル)」が潜んでいて、試験参加者の敵となる人物の精巧な分身を作り出しました。
さらに、フェルンの師匠であり、かつて魔王を倒した伝説の魔法使いフリーレンも試験に参加していたため、試験の難易度は急上昇しました。
フリーレンは一級魔法使いを超える実力を持つ存在で、その分身との戦いは非常に厳しいものとなりました。
この危機を乗り越えるため、参加者たちは協力して戦い、それぞれが「この相手なら自分が有利」と思う分身を担当して攻撃しました。
ラントはユーベルと共に戦い、戦いの中で何度も咄嗟にユーベルを庇いました。このことでユーベルから「ラントは他人を死なせたくない性格だ」と見抜かれます。
一方、フリーレンの分身は、本人であるフリーレンとフェルンが協力して撃破しました。その結果、二次試験はほとんどの参加者が無事に合格し、ラントとユーベルも見事突破しました。
三次試験
二次試験の合格者が多かったことは、大陸魔法協会でも問題視されました。
特に協会の長である大魔法使いゼーリエは、「フリーレンのせいで、試験が参加者の実力を正確に評価できなかった」と怒ります。
そして、三次試験を予定していた内容から変更し、自分との面接を行うことにしました。
二次試験の合格者たちは1人ずつゼーリエに呼ばれて、合格か不合格を伝えられます。
ラントが面接に呼ばれると、ゼーリエは彼を見てすぐに「ここにいるのは分身だ」と見抜き、さらにラント本人が故郷の村でお茶を飲んでいることまで言い当てました。
驚いたラントでしたが、ゼーリエは「よくもそんな大胆なことをした」と彼の度胸を評価し、合格を言い渡します。
一方、ゼーリエと因縁のあるフリーレンは失格になってしまいますが、ラントと一緒に試験を受けたフェルンやユーベルなどは無事に合格しました。
ラントは一級魔法使いになり、これで夢を叶えます。
そして、いつの間にか一緒に行動するのが当たり前になっていたユーベルに「もうついてくるな」と言い、魔法都市オイサーストを後にしました。
ゼーリエ暗殺計画
大陸北部にある帝国で「建国祭」というお祭りが行われ、大陸魔法協会の長・ゼーリエも招待されました。
しかし、帝国は魔法協会を快く思っておらず、この機会にゼーリエを暗殺しようと計画していました。
その情報をスパイから知った協会の魔法使いたちは、ゼーリエを守るために動き出します。
一級魔法使いになったラントも協力を求められ、その役目は「ユーベルと一緒にスパイ活動を行う」というものでした。
ラントはユーベルが自分の村まで来たのを見て逃げようとしますが、鋭いユーベルに見つかり、仕方なく一緒に行動することを決めます。
ラントとユーベルは「地方貴族の夫婦」という偽の設定で帝都アイスベルクに入り、スパイからの秘密の手紙を回収します。
しかし、その途中で帝国の魔法使い部隊に見つかり、2人は追い詰められていきます。