『カグラバチ』は週刊少年ジャンプにて連載中の、剣と妖術をテーマにしたダークファンタジー作品です。
復讐に燃える青年・六平チヒロを主人公に、妖術師たちとの壮絶な戦いと人間模様が描かれています。
すでにアニメ化も決まっているカグラバチですが、本記事では『カグラバチ』第94話について感想やレビュー、考察を行っていきます。
→カグラバチのアニメ化についての記事を見る
Contents
【カグラバチ】93話までのあらすじ
カグラバチ第93話では、戦闘中に奈ツ基が漆羽に怒りをぶつけます。
北兜が「妖術あり」と言っていたのに、自分しか使っていないことに激怒した奈ツ基に対し、漆羽は18年間封印されていたせいで妖術の存在を忘れていたと釈明。
奈ツ基との間にコミカルなやり取りが展開されます。一方、北兜は奈ツ基の雷の妖術を「漏電」と挑発しながらも、その剣技を称賛。
漆羽は幽の身体能力に驚きつつも、北兜の不気味さを感じ取ります。場面は神奈備第五層に移り、毘灼の精鋭・瓶伍と右嵐が登場。
瓶伍は獅子舞の姿になって人を喰らう妖術を使い、右嵐は氷雪系の術で職員を瞬殺します。さらに、ちょんまげ姿の謎の男も登場し、不穏な空気が漂います。
最後に、伯理が真打の封印部屋へ到達し、事態の行方が緊迫していきます。
【カグラバチ】94話のあらすじ最新話
壱鬼の「懸念」と真打の力の秘密
真打(しんうち)の封印室へと向かうハクリと斬(きり)に対し、壱鬼(いちき)は真打の力について説明します。
過去の楽座市(らくざいち)での一件から、蔵(くら)にモノを登録する際に玄力(げんりょく)を込めたとしても、真打の力は直ちに発動せず、「使う」という明確な意思があって初めて力が発動されることが判明していました。
この理屈から、あらかじめ真打に玄力を込めておけば、神奈備本部(かむなびほんぶ)に置かれたままでも、遠隔で力を発動させることが可能だと壱鬼は懸念します。
真打の力は強力な反面、剣聖(けんせい)が使用者の身体を乗っ取ろうと蝕んでくるため、自殺行為である「鋭すぎる諸刃の刃」ですが、壱鬼はこの手段が取られる可能性を危惧していました。
事前の調査では玄力は仕込まれていないことが確認され、再度封印が行われたと壱鬼は話します。
神奈備トップ3人の正体と内通者の疑惑
ここで、真打の封印に関わった「白い羽織を来た三人」の正体が明らかになります。
彼らは神奈備の妖術師でトップの実力者であり、その名は、長官「嘉仙(かせん)」、補佐の「夜弦(やつる)」、そして「壱鬼」の3名です。
壱鬼は、このトップ3人のうち誰かが毘灼(ひしゃく)に与している(協力している)のではないか、という強い懸念を抱いていました。
内通者がいれば、混乱の隙に封印を緩めるなどの工作が可能であるため、壱鬼はこの懸念が杞憂(きゆう)であることを確かめるために真打のある場所へ急ぎます。
真打の部屋に辿り着くと、そこには嘉仙の姿がありました。
壱鬼が封印が健在なのを確認し安堵しかけたとき、嘉仙は「……いや」と意味深な言葉を発します。
幽が奥の手を発動し真打と共鳴
一方、別エリアでは、漆羽(うるは)と奈ツ基(なつき)が毘灼の幽と北兜(ほくと)と激しい乱戦を繰り広げていました。
漆羽と奈ツ基の猛攻に対し、幽は「仕方ない……」とつぶやき、奥の手を使うことを決意します。
幽の動きと膂力が急激に向上し、漆羽と奈ツ基の2人を同時に首投げで制圧しました。
この幽の動きの変化と同時に、真打の封印の内側から「じゅわ」っと黒い玄力が溢れ出す異変が発生します。壱鬼は、封印前に玄力が仕込まれていたことを知りながら隠蔽工作した者がいるとし、不在の夜弦を疑いつつも、目の前の嘉仙に「まさか」と疑念を向けました。
幽は、真打を楽座市に出品する直前に自ら玄力を込めていたことを明かし、前任の京羅(きょうら)が並外れた精神力で耐え抜いたことから、真打を使うのは自殺行為だと理解しながらも、「比類なき執念の下」には試す価値があると判断していました。
幽の決意に応えるかのように、最下層に幽閉されている剣聖が「勾罪(まがつみ)」と呟き、幽の体からは草花が生え、黒い玄力の凝縮体である「蜈(ムカデ)」が出現。
幽は「この力でお前達を蹂躙する」と宣言し、戦場はさらに激化しました。
チヒロと座村の動向
物語のラストでは、京都の上空で黒い羽根が舞うシーンが描かれ、このタイミングでチヒロと座村清市が東京に向けて飛び立ったことが示唆されました。
【カグラバチ】過去の記事はこちら
過去の話のリンクを張っておきます。過去の考察記事を見たい方はこちらからどうぞ。
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【カグラバチ】登場人物一覧
ここからは登場人物についてまとめていきます。
主人公たち
![]() 六平チヒロ |
![]() 六平国重 |
![]() 柴登吾 |
![]() 鏡凪シャル |
![]() ヒナオ |
©外薗健/小学館
神奈備(かむなび)
![]() 薊 |
![]() 香刈 緋雪 |
![]() 美原 多福 |
![]() 嘉仙 |
![]() 壱鬼 |
![]() ??? |
![]() 区堂 |
![]() 夜弦 |
©外薗健/小学館
毘灼
![]() 幽 |
![]() 昼彦 |
![]() 黒松の男 |
![]() |
![]() 北兜 |
![]() 久々李 |
![]() 斗斗 |
![]() |
![]() |
![]() |
©外薗健/小学館
漣家
![]() 漣京羅 |
![]() 漣宗也 |
![]() 漣伯理 |
![]() 漣天理 |
![]() 漣円慈 |
![]() 漣珠紀 |
©外薗健/小学館