『カグラバチ』は週刊少年ジャンプにて連載中の、剣と妖術をテーマにしたダークファンタジー作品です。
復讐に燃える青年・六平チヒロを主人公に、妖術師たちとの壮絶な戦いと人間模様が描かれています。
すでにアニメ化も決まっているカグラバチですが、本記事では『カグラバチ』第91話について感想やレビュー、考察を行っていきます。
→カグラバチのアニメ化についての記事を見る
Contents
【カグラバチ】90話までのあらすじ
90話では、幽(ゆら)が木の妖術で漆羽を足止めする中、斬と漣伯理の前に、18年前から毘灼に賛同する裏切り者の女が現れるところから始まります。
彼女は妖術「魔咬」で獅子舞のような化け物を伯理に差し向けます。
斬は、約2メートルの五尺大太刀「鬼池華(おにちか)」を、力任せではなく刀と舞うような独特の剣捌きで操り、長大な刀の欠点を克服し、化け物を次々となぎ倒します。
しかし、「魔咬」には、化け物を斬ると体が重くなるデバフ効果があり、斬も動きが鈍ってしまいます。
斬は伯理を下の階層に避難させた後、自身は負傷しつつも、裏切り者の女の素早い攻撃を異常な握力で受け止め、化け物ごと串刺しにして撃破しました。
安堵した斬と伯理の前に、毘灼の一員である北兜が突如現れ、漆羽の居場所を尋ねます。
デバフを受けた斬と伯理、そして北兜との戦いに、次話で巳坂奈ツ基(みさか なつき)が合流することが予告され、物語はさらなる緊迫した展開を迎えるでしょう
【カグラバチ】91話のあらすじ最新話
北兜の登場と斬・ハクリの窮地
90話で斬とハクリを追い詰めていた毘灼の北兜が、二人の前に姿を現します。
北兜は、ハクリが漣家の次男・漣伯理であることに気づいており、刀を抜こうとします。これに対し、斬は足でその抜刀を阻止しようと試みますが、北兜は甲冑で受け止め、反撃として斬の首を締め上げます。
北兜の圧倒的な力
ハクリが自身の妖術「威葬」で援護に入ろうとしますが、北兜はすでにハクリの情報を把握しており、全く怯むことなく身構えます。
ハクリが放った至近距離からの「威葬」は、北兜によって一歩も動かずに弾き返されてしまいます。
この時のハクリは、神経を一部移植しているため機能が弱まっており、さらにこの日3度目の「威葬」であったため、威力が落ちていました。
斬もまた「魔咬の罰則」によって身体が重くなり、満足に動けない状態にあります。
北兜の要求と斬の拒絶
北兜は斬に妖刀「酌揺」の契約者である漆羽洋児の居場所を問いただしますが、斬は「答える気がない」と断固拒否し、ハクリに逃げるよう合図を送ります。
巳坂奈ツ基の乱入
その緊迫した瞬間、ハクリの横の壁が刀で四角にくり抜かれ、一人の男が登場します。現れたのは、かつて「妖刀六工」の一振り「刳雲」の初代契約者であった巳坂伊武基(みさか いぶき)の弟、巳坂奈ツ基(みさか なつき)でした。
彼は登場するやいなや「キル・ユー(殺すぜ、お前をな)」というインパクトのある台詞を放ちます。
斬が「助かった」と感謝すると、奈ツ基は「呼び捨てにするな、俺は年上だぞ」とぼやき、建物破壊を注意されても「任せろ」と返すなど、その破天荒な性格が垣間見えます。
奈ツ基と北兜の因縁と対決の始まり
奈ツ基は北兜に対し、自身が伊武基の弟であり、兄が毘灼(ひしゃく)に殺されたことを告げ、北兜の正体を問います。
北兜は自身の名を明かしつつも、伊武基を殺した張本人であることは伏せ、「俺に勝てたら兄の仇を教えてやる。その代わり、俺が勝てば漆羽の居場所を教えろ」と取り引きを持ちかけます。
奈ツ基の怒りと「雷躯」の発動
奈ツ基は漆羽の名前を聞いて表情を変え、北兜がなぜ漆羽を探すのか問い詰めます。
北兜は「俺の剣は生き抜くための剣でなく“死闘の悦び”のためにある。死闘にて“全て”を出し切ることで、ようやくそれまでの研鑽(けんさん)は花開く。
剣豪ならそれを叶えてくれる」と、自身の剣に対する哲学を語ります。
北兜の言葉が漆羽に向けられていることを知り、奈ツ基は激しい怒りを爆発させます。
「なぜ目の前の剣豪を見ずに、過去の称号に縋るのか?」と問いかけながら、奈ツ基は北兜に真っ向から斬りかかります。奈ツ基の剣は「見た目によらず繊細な太刀筋」と評され、速く鋭い攻撃は北兜の甲冑すら貫通します。
さらに、奈ツ基の妖術「雷躯(らいく)」が明らかになり、雷を操る能力で北兜に攻撃を加えます。
奈ツ基の劣等感と漆羽への複雑な感情
これは、兄の伊武基が妖刀「刳雲」で雷のような能力を使っていたことと共通点があり、兄の仇討ちとしては因縁めいた能力です。
奈ツ基は、周囲の人間が自分よりも漆羽を評価することに強い苛立ちと劣等感を抱いています。
漆羽は、伊武基や座村といった年上の先輩たちには敬意を払って「さん」付けで呼ぶ一方で、奈ツ基のことは年が一つしか違わないからと「友達でよくないか?」と呼び捨てにしていました。
奈ツ基はこれを「舐められている」と感じており、心の中で「せいせいしたよ!」と漆羽の死を望むほどでした。斬も奈ツ基を呼び捨てにしますが、「全員を平等に舐めている」ためまだマシだと奈ツ基は感じています。
漆羽の合流
そんな戦いの最中、突然天井が崩れ落ち、上層で戦っていた漆羽と毘灼の統領・幽(ゆら)が奈ツ基たちのいる階層に落下し合流します。
北兜は漆羽の登場に歓喜の表情を浮かべますが、奈ツ基は複雑で失望したような顔をします。
漆羽は奈ツ基に対し「おお!!ナツキ!!お前がいれば心強い!!」と軽い口調で声をかけますが、奈ツ基の感情はさらに複雑なものとなります。
【カグラバチ】過去の記事はこちら
過去の話のリンクを張っておきます。過去の考察記事を見たい方はこちらからどうぞ。
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【カグラバチ】登場人物一覧
ここからは登場人物についてまとめていきます。
主人公たち
![]() 六平チヒロ |
![]() 六平国重 |
![]() 柴登吾 |
![]() 鏡凪シャル |
![]() ヒナオ |
©外薗健/小学館
神奈備(かむなび)
![]() 薊 |
![]() 香刈 緋雪 |
![]() 美原 多福 |
![]() ??? |
![]() 壱鬼 |
![]() ??? |
![]() 区堂 |
![]() ??? |
©外薗健/小学館
毘灼
![]() 幽 |
![]() 昼彦 |
![]() 黒松の男 |
![]() |
![]() 北兜 |
![]() 久々李 |
![]() 斗斗 |
![]() |
![]() |
![]() |
©外薗健/小学館
漣家
![]() 漣京羅 |
![]() 漣宗也 |
![]() 漣伯理 |
![]() 漣天理 |
![]() 漣円慈 |
![]() 漣珠紀 |
©外薗健/小学館