『カグラバチ』は週刊少年ジャンプにて連載中の、剣と妖術をテーマにしたダークファンタジー作品です。
復讐に燃える青年・六平チヒロを主人公に、妖術師たちとの壮絶な戦いと人間模様が描かれています。
すでにアニメ化も決まっているカグラバチですが、本記事では『カグラバチ』第87話について感想やレビュー、考察を行っていきます。
→カグラバチのアニメ化についての記事を見る
Contents
【カグラバチ】86話までのあらすじ
第86話「胎動」では、チヒロと座村清市の戦いが終結し、和解と新たな脅威が描かれました。
チヒロは妖刀「淵天」の全力で「飛宗」にひびを入れるも限界に達しますが、座村が「雀」の能力でチヒロらを治療。
座村はチヒロが刀を手放さない理由(父・国重との思い出)を理解し、「お前ならやれる」と彼を認め、未来に目を向け閉ざしていた目を開きました。
娘イヲリは座村へ怒りと涙をぶつけつつ和解し、抱きしめられます。その時、郎からの連絡で神奈備本部が毘灼に奇襲されたと判明。
チヒロは「飛宗は本来援護用だ。俺がこれから負う傷を癒して欲しい」と座村に共闘を提案し、座村も承諾しました。
一方、神奈備本部最下層では、18年間座り続けた剣聖が「…そろそろか」とつぶやき、ついに立ち上がります。
斉廷戦争時の剣聖と五人の妖刀契約者(座村含む)の激戦の様子も描かれ、座村が後方支援役だったことが示唆されています。
チヒロと座村は東京の神奈備本部へと向かい、物語は次なる大きな山場へと突入します。
【カグラバチ】87話のあらすじ最新話
神奈備本部・資料室での情報開示
神奈備本部の資料室では「毘灼(ひしゃく)」に関する資料が閲覧されていました。毘灼は統領の幽(ゆら)10名の妖術師で構成された小さな組織です。
彼らの目的は「剣聖の殺害」と「真打の使用」とされています。
構成員は年齢もバラバラで、戸籍に登録されていない血を持ち、六平国重の暗殺を成し遂げる実力があるにもかかわらず、その妖術は有力家系に属するものではないとされています。
彼らの関係性や出自など、ほとんどの情報が「濃い霧に包まれている」とされています
ああ

曲者処刑場での薊の戦闘
第一層の曲者処刑場では、薊(あざみ)が兜をかぶった毘灼の妖術師を倒していました。
しかし、薊は「手応えのなさ」を感じており、相手が偽物である可能性や、この場所を通過せずに下層へ向かう可能性を考えていました。
毘灼の待機と幽の登場
その頃、曲者処刑場前では毘灼の妖術師4名がくつろいでいました。
そこに統領である幽が現れ、近くにいた老人の神奈備職員に手洗いの場所を尋ねます。
老人は命を惜しまない世代であり、「六平を殺した連中を一目見ておこうと思って」残っていたと話します。
幽は老人に、硬貨の裏表を当てる「賭け」を提案し、自身が勝てばトイレの案内を、負ければ命を差し出すと述べます。
賭けの結果、幽が「表」を出し勝利し、「やはり…今日俺には『神』が憑いている」とつぶやきます。
この時の幽の目は、剣聖の目と同じような不気味さがあると指摘されています。
幽は若い男性の毘灼構成員(最強と評される少年)と共にトイレへ向かい、彼に「毘灼で一番強いのはお前だ」と語り、緊張は勝利の前兆だと教えます。
毘灼の転送と内通者の存在
幽たちがトイレから戻ると、別の毘灼構成員(ファッモン)が地面に術式を描き、移動陣を準備していました。
彼らは一気に目的地へ飛ぶつもりでした。
その頃、神奈備本部第六層の結界核では、結界を操る職員の一人が「もう限界だ」とつぶやき、自らの意思で結界を一時的に解除しました。
これに気づいた幹部の亥猿(いざる)はすぐにその職員を始末しますが、時すでに遅く、毘灼の5名(幽、最強の少年、女性、口を隠した男、そしてもう一人)は神奈備本部第五層の通路に転送されていました。
この内通者の存在は、神奈備の結界中枢にまで裏切り者がいたことを示しており、組織のガバガバさに不安を感じる読者の声もあります。
漆羽の妖術復活
転送されてきた毘灼の5名を前に、伯理(はくり)は焦りの表情を浮かべますが、漆羽(うるは)復活していることが明かされます。
漆羽は「二十年近くぶりだが役に立つさ。ようやく俺の番だ」と告げ、毘灼と対峙する構えを取ります。
彼のこの発言は、彼の役割が想像以上に重要であること、そしてその妖術の活躍に期待が高まることを示唆しています。
「亡霊」の意味
第87話のサブタイトル「亡霊」については、作中で幽や最強の少年が生体活動(トイレに行くこと)を行っていることから、彼らが文字通りの幽霊ではないと考察されています。
むしろ、毘灼という組織自体が捉えどころのない「亡霊」のような存在であるという意味や、今回の侵入者の中でカウントされていない「亡霊」が誰なのかという推理を促すテーマである可能性が指摘されています。
特に、口を隠した男(ファッモン)が認識を消す能力を持つ「亡霊」の候補として有力視されています。
これは、毘灼の情報がほとんどなく、痕跡が消されていることの説明になるためです。
本章は、毘灼の全メンバーが明らかにされ、漆羽の妖術が復活するという激アツな展開で締めくくられています
【カグラバチ】過去の記事はこちら
過去の話のリンクを張っておきます。過去の考察記事を見たい方はこちらからどうぞ。
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85話 | 86話 | 87話 | 88話 | 89話 |
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【カグラバチ】登場人物一覧
ここからは登場人物についてまとめていきます。
主人公たち
![]() 六平チヒロ |
![]() 六平国重 |
![]() 柴登吾 |
![]() 鏡凪シャル |
![]() ヒナオ |
©外薗健/小学館
神奈備(かむなび)
![]() 薊 |
![]() 香刈 緋雪 |
![]() 美原 多福 |
![]() ??? |
![]() 壱鬼 |
![]() ??? |
![]() 区堂 |
![]() ??? |
©外薗健/小学館
毘灼
![]() 幽 |
![]() 昼彦 |
![]() 黒松の男 |
![]() |
![]() 甲冑男 |
![]() 久々李 |
![]() 斗斗 |
![]() |
![]() |
![]() |
©外薗健/小学館
漣家
![]() 漣京羅 |
![]() 漣宗也 |
![]() 漣伯理 |
![]() 漣天理 |
![]() 漣円慈 |
![]() 漣珠紀 |
©外薗健/小学館