影なる戦士とは魔力の隠匿に特化した戦士で構成される対魔法使い専門の特務機関です。
帝国に忠誠を誓い、意味も理由も知らされず帝国の敵を狩る狂気の暗殺者たちです。
作中ではフリーレンもその暗殺の対象となっており、フリーレン一行は帝国での陰謀に巻き込まれていくことに・・・。
本記事では影なる戦士の概要や強さ(魔力隠匿)、メンバーとその狂気的な使命について解説していきたいと思います。
【葬送のフリーレン】影なる戦士とは?
影なる戦士は、帝国に忠誠を誓った謎の戦士たちで、対魔法使い専門の特務機関の一つです。
16年前に先代の皇帝陛下の勅命によって正式に解体されていることが138話にて明らかになりました。
影なる戦士は通常の軍隊とはことなり、現場の指揮官に大きな権限が与えられている組織で、帝国内の武力行使から、暗殺リストの作成まで現場の指揮官に権限が与えられていました。
上層部の命令なしにリアルタイムで動くことができる影なる戦士は、一つの生き物のような戦いをすると記述があるほど強かったが、次第に帝国の思い通りに動かなくなってしまったため解体されました。
帝国にはいくつか反乱を防ぐための対魔法使い専門の特務機関がいくつか存在していますが、公式に存在が認められているのは魔導特務隊のみです。
影なる戦士は魔力感知にかからない隠密技術と卓越した白兵戦能力を持ち、暗殺者としても活動しています。影なる戦士の存在は公式には認められておらず、一般には都市伝説のように語られています。
影なる戦士たちは、帝国の敵を狩るために育成された狂信的な暗殺者であり、任務のために本来の名を捨て、与えられた身分と呼び名で活動しています。
彼らは帝国の命令に従い、何十年も任務を遂行し続けることがあります。
【葬送のフリーレン】影なる戦士のメンバー
「影なる戦士」たちの仕事は、ゼーリエの暗殺を遂行する際に護衛を引き付け排除すること。配られた護衛リストの中にはフリーレンも名を連ねています。
レーヴェ(ロルベーア領総督)[Löwe]
影なる戦士の首領格と目される初老の男性。
表向きの身分として「総督」の地位を与えられていることからも帝国の中枢にかなり近い人物と言えるでしょう。
その実力の底は知れず、大魔法使いゼーリエの死をイメージできる者の一人であることが示唆されています。
顔の右半分にやけどのような跡が残っており、右目には眼帯をつけている。
影なる戦士に任務を与える立場にあり、大逆の魔女と呼ばれていた大魔法使いミーヌスの聖杖の証を持っていた。
ミーヌスが南側諸国の戦乱を起こした元凶であり、フェルンの両親は20年前に南側諸国の戦乱で命を落としていることから、ほぼ確実にミーヌスの起こした戦乱に巻き込まれたと思ってよいと思います。
そうなると、間接的にミーヌスはフェルンの敵ですが、レーヴェはフェルンにとっては敵をとってくれた英雄とも言えます。もしかするとレーヴェはフェルンの両親と関係があるかもしれません。
20年前、フェルンの誕生年に討たれたのはただの偶然でしょうか…。
名前の由来はドイツ語で「ライオン」。
シュリット(傭兵)[Schritt]
帝都に潜む影なる戦士の一人で若い飲んだくれの女傭兵。
長い髪の毛をポニーテールにした女性の傭兵。
シスター・ロレがヴォルフの酒場の中で逆探知を行っている際に門番役として店の前に座っていた。
一人称は「あっし」。10人目の影の戦士である「鍛冶屋」とは兄妹。
名前の由来はドイツ語で「歩み、一歩」。
ヴォルフ(酒場の店主)[Wolf]
帝都に潜む影なる戦士の一人で酒場の店主。
帝都の仲間内で一番多く殺しているらしい。
シュリットとガゼレはヴォルフの店の常連。
毒の弓矢を使用し、フリーレンやフェルンの魔力探知外からも狙撃することができる腕前の持ち主。また、街中などの人ごみがある中でも問題なく狙撃か可能。
毒の弓矢は1本でシュタルクをひん死状態に持っていってしまうほどの強力な毒を使用する。
名前の由来はドイツ語で「狼」。
イーリス(酒場の看板娘)[Iris]
帝都に潜む影なる戦士の一人でヴォルフの酒場で働く看板娘。
活発で影なる戦士の中でもかなりの武闘派、毒がきかない訓練をしている。
名前の由来はドイツ語で「アヤメ」。
ルティーネ(図書館司書)[Routine]
帝都に潜む影なる戦士の一人で若い女司書。
故郷はロルベーアで、北の果ての戦争で暴れた経歴がある。
デンケンが本を返しに来た時にうっかり知るはずのないデンケンの故郷を知ってるそぶりを見せてしまい、話題を変えて誤魔化すシーンが描かれている。
趣味は占い。
名前の由来はドイツ語で「日課」。
クレマティス(神父)[Klematis]
帝都に潜む影なる戦士の一人で男性神父。
ヴァルロスが猫を助けてほしいといってい来るがもう助からないといって、せめて祈りだけでもという。
シスター「ロレ」が女神様の魔法を使え、神父という肩書があることからおそらく僧侶で女神様の魔法を扱うことができる。
名前の由来はセンニンソウ属の花の名前。
ロレ(シスター)[Role]
帝都に潜む影なる戦士の一人で若いシスター。女神様の魔法を使用し、僧侶である。
134話でフリーレンが銀貨にかけた追跡魔法に気が付き、逆探知をかけ、ガゼレとヴォルフと共にフリーレン一行に奇襲をかけます。
影なる戦士のパーティーの司令塔と言える存在で、女神様の魔法は影なる戦士の戦術の根幹に組み込まれています。
ただし、僧侶であるがゆえに、体力はなく、すぐにばててしまう。
魔法装備を着用しており、フェルンのゾルトラークを受けて気絶するだけですんだ。
名前の由来はドイツ語で「役割」。
ヴァルロス(浮浪者)[Valros] /ラーゼン[Larsen]
帝都に潜む影なる戦士の一人で薄汚い浮浪者の老ドワーフ。
フリーレンとは一度面識があり、80年以上前に帝国領を魔族から取り戻し北の果ての英雄ラーゼンと呼ばれていた。
影なる戦士は16年前に解体されていることが明らかにされているが、解体前のラダールの暗殺リストの中にフリーレンが記載されていたことを知っていたことを踏まえると、それよりももっと前から影なる戦士として戦ってきたことが推測されます。
暗闇の水中でも、20分は移動できる。上下が分からなくなったとしても気合いで乗り越えることができる。(134話)
名前の由来はヴァルロスがドイツ語で「セイウチ」、ラーゼンが「疾走する、暴れまわる」。
ガゼレ(露天商)[Gazele]
帝都に潜む影なる戦士の一人で三白眼の男性露天商。
フリーレンが露天商で壺を買った際に追跡魔法をかけられた銀貨を受け取っている。
シュタルクのことがかなり厄介だとも言っています。
使用する武器は両手の短刀。
パーティーの中の役割では先陣を切って特攻する突撃隊といったところでしょうか。
ロレが逆探知したフリーレンの居場所にすぐさま駆け付け、廃屋のドアをぶち破って突撃するシーンが描かれています。
名前の由来はドイツ語で「仲間、同僚」。
名前不明(鍛冶屋)
大きな剣を背負った戦士っぽい男性。
シュリットの兄。
戦士ゴリラではないかという噂がたっている。
【葬送のフリーレン】影なる戦士の使命
影なる戦士の使命は、帝国に対する脅威を排除することです。
ゼーリエ暗殺計画編では、ゼーリエ暗殺時の護衛の排除として、
具体的には、帝国に敵対する魔法使いや反乱分子の抹殺、情報収集、そして帝国の安全を確保するための秘密工作を行います。彼らは帝国の安定と繁栄を守るために、影から活動しています。
影なる戦士は、幼少期から厳しい訓練を受け、戦闘技術や隠密行動に長けています。彼らの存在は公には知られておらず、都市伝説のように語られることが多いです。
【葬送のフリーレン】影なる戦士はだれが一番強いのか?
ここまで紹介した影なる戦士ですが、誰が一番強いのでしょうか?
徐々にですが、影なる戦士のなかの強さの序列が明らかになってきました。
134話ではヴァルロスの強さの序列が明らかにになりました。
ヴァルロスは「かつて帝国の国土の3分の1を魔族から取り返した英雄」です。
シュタルクで相手になるかになるか分からない、とんでもない化け物であることがわかりました。ドワーフということで、アイゼンに匹敵するレベルだと思われます。
そして神父クレマティスが君は「影なる戦士の中でも最大戦力だ」といっていたことから、ヴァルロスが影なる戦士の中で最強だということが分かりました。
133話でガゼレが「少なくともあんたかヴォルフ、どっちかいないと勝負にならねえよ」とヴァルロスが入っていなかったのは、単純にガゼレがヴァルロスの本当の力を知らなかったからだと思います。
現在においては「レーヴェには劣る」ということも分かっています。しかし、10年若ければ分からないとも言っていますが・・・
ここまでの情報から影なる戦士の強さの序列をまとめると以下のようになります。
- レーヴェ
- ヴァルロス
- イーリス、ヴォルフ
- ガゼレ、他の影なる戦士
イーリスとヴォルフに関しては、ガゼレのセリフを元に、他の影なる戦士についてはまだ不明点が多いので同列ということにしておきました。