『ダンダダン』に登場する怪異の中でも、特に狡猾で厄介な存在として描かれるのが悪魔の“メルヘンカルタ”です。呪行李編の主要な敵であり、その能力や元ネタは都市伝説に基づいています。
以下に「悪魔のメルヘンカルタ」の正体、能力、そして作中での役割について詳しく解説します。
Contents
【ダンダダン】メルヘンカルタのプロフィールと特徴
(C)龍幸伸/集英社メルヘンカルタは、大きなカルタの見た目が特徴的な悪魔です。作中では、ズマ(頭間雲児)が主役となった「呪行李編」から登場しました。
封印されていた呪物「呪行李(のろいごうり)」
メルヘンカルタは、もともと「呪行李(のろいごうり)」と呼ばれる箱の中に封印されていました。
呪行李は、凶悪な妖怪や悪魔を呪いの力で封じ込める「封印の箱」であり、一度封じられると強力な怪異でも自力での脱出は不可能です。メルヘンカルタがこれに封印されていたという事実は、その力が非常に強力であることを示唆しています。
メルヘンカルタの見た目は奇妙で、顔や目、口、耳などが描かれたカードが黒い蔦のような身体で繋がれた姿をしています。
メルヘンかるたとターボババアの関係
メルヘンカルタは、作中でターボババアと面識があったことが示唆されています。
ターボババアはメルヘンカルタを見た際に「以前とずいぶん変わった」と発言しており、またメルヘンカルタの登場時に「見てはいけない」と対策を講じていました。
メルヘンかるたの元ネタ
メルヘンカルタの元ネタは、「悪魔のメルヘンカルタ」または「悪夢のメルヘンカルタ」と呼ばれる都市伝説です。
この都市伝説では、ヨーロッパの呪術師がこの世の悪を封じ込めたとされるカルタであり、以下の6つの童話の絵柄があるとされています。
- 白雪姫
- ピノキオ
- 赤ずきん
- ヘンゼルとグレーテル
- 不思議の国のアリス
- 人魚姫
都市伝説によると、「悪魔のメルヘンカルタ」は邪悪な心を持った人に憑りつき、憑りつかれた人物は6つの身体になり、身体以外のすべてを支配するとされています。その詳細な説明は少なく、謎多き都市伝説です。
【ダンダダン】メルヘンかるたの能力
メルヘンカルタは、直接的な攻撃力よりも、相手の能力や精神を支配することに特化した厄介な能力を持ちます。
呪いの乗っ取りと心の支配
メルヘンカルタの最も危険な能力は、見たものを乗っ取ることです。対象は人やモノまで幅広く、その力を最大限に引き出すことができます。
1.呪行李の乗っ取りと「ボードゲーム團曼羅」の作成
自身を封じていた強力な呪物である呪行李を乗っ取り、「ボードゲーム團曼羅」へと作り変えました。
メルヘンカルタは、人間の好奇心や「仲間を救いたい」という気持ちを利用し、狡猾に呪いを解く手助けをさせました。
2.心の闇への干渉
狙った人間の心の闇を的確に突いて乗っ取ると、その人物の意志も支配できます。呪行李内でズマを乗っ取った際、メルヘンカルタは子供の頃に虐げられていたズマのトラウマを引き出しました。
3.能力の最大化
乗っ取った対象の力を無理矢理引き出し、攻撃してきます。
例えば、頭間雲児とアンブレボーイを乗っ取った際には、本来制限があるアンブレボーイの能力を無制限に発動させていました。
能力を使い続けると、乗っ取られた側の身体はボロボロになってしまう危険性があります。
顔の部位の奪取
メルヘンカルタは、対象の顔の部位を奪い取ることも可能です。この部位(目、口、耳など)は、カルタの札に描かれており、奪われた部位は機能不全に陥ります。奪われた部位は、対応するカルタを撃破すれば元通りになりますが、カルタはすぐに復活してしまうため、厄介なデバフとなります。
【ダンダダン】物語における役割と結末
メルヘンカルタは、ズマを乗っ取ったことで物語の大きな転換点となりました。
ズマの乗っ取りと戦闘
ズマが呪行李の城の中にあるクリスタルを割ったことで、メルヘンカルタは姿を現しました。ターボババアはメルヘンカルタが3重にも封印されていたことを説明し、その強大さを示しました。
メルヘンカルタに乗っ取られたズマは、傘(アンブレボーイの能力)の姿に強制変身させられ、モモたちを攻撃しました。
しかし、漫画19巻の描写では、メルヘンカルタは名前の「悪魔」とは裏腹に、ズマの迷いに寄り添い、脱出を手助けしようとする優しさを持った存在であったことが判明します。彼はズマの心の奥を見抜き、必要な「気づき」を与えようとしていました。
撃破と能力の喪失
メルヘンカルタを倒すには、同時に2枚もしくは全ての札を破壊する必要がありました。この弱点は、カルタの読み札と取り札が2枚で1組であることに由来すると考えられています。
オカルンたちは、サンジェルマン伯爵が発見した同時攻撃の弱点を利用し、オカルン、サンジェルマン伯爵、セルポ、ズマの同時攻撃によってメルヘンカルタを大破させることに成功しました(原作第163話)。
メルヘンカルタの撃破直後、サンジェルマン伯爵は冷酷にも彼を裏切り、その能力を奪いました。伯爵の真の目的は、「オカルトコレクター」としてあらゆる呪具や能力を収集することであり、メルヘンカルタの力もコレクションの一つとなりました
ダンダダンの登場キャラクター
人物キャラ
綾瀬桃/モモ |
高倉健/オカルン |
円城寺仁/ジジ |
白鳥愛羅/アイラ |
星子 |
坂田金太 |
佐脇凛 |
頭間雲児 |
(C)龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会
ダンダダンの登場怪異(妖怪・幽霊)
ターボババア |
アクロバティックさらさら |
邪視 |
カシマレイコ |
オンブスマン |
アンブレボーイ |
サンジェルマン伯爵 |
メルヘンかるた |
(C)龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会
ダンダダンの登場キャラクター(宇宙人・UMA)
セルポ星人 |
フラットウッズモンスター |
ドーバーデーモン(シャコ) |
ネッシー |
地底人 |
モンゴリアンデスワーム |
ルドリス |
バモラ |
深淵の者(クル) |
ディスマン |
(C)龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会




星子






オンブスマン
アンブレボーイ
メルヘンかるた
フラットウッズモンスター
ネッシー

ルドリス
深淵の者(クル)
ディスマン

