『ガチアクタ』は、裏那圭と晏童秀吉によるバトルファンタジー漫画で、2022年12月より『週刊少年マガジン』で連載されています。
『ザンカ』は『ガチアクタ』に登場する主要キャラクターの一人で、主人公ルドの教育係を務める人物です。
彼は「掃除屋(アクタ)」という組織に所属しており、奈落の世界で命を懸けて戦っています
彼の存在は、物語の始まりとルドの成長の根幹をなしています。
今回は、そんなザンカの来歴、特徴に迫ります。
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【ガチアクタ】ザンカのプロフィール

所属 | 掃除屋「アクタ」 |
---|---|
年齢 | 17歳 |
誕生日 | 2月3日 |
好きな物 | 出汁が効いた食物、叩き上げの人 |
嫌いな物 | 天才、天才ぶった凡人、苦い食べ物 |
ザンカの性格は、ぶっきらぼうでとっつきにくい印象を与えることが多いですが、意外と面倒見の良い一面も持っています。
特に、皮肉を言うほどの天才嫌いであることで知られていますが、これは彼自身の過去と深く関連しています
人器と戦闘スタイル
ザンカの人器は棒であり、その名は「愛棒」です。
戦闘時には槍状に変形させて戦います。この「愛棒」は名前の通り、ザンカの思いが込められた棒であり、毎日丁寧に手入れされています。彼自身が語るには、重さ、匂い、質感の記憶だけでなく、あらゆる「愛棒」の使い方も熟知しているとのことです。
彼は人器の扱いに最も長けた「人通者(ギバー)」の一人とされています。
ザンカは、持久力、攻撃力、耐久力において安定した実力を発揮し、特に技術力の高さが評価されています。掃除屋の中でも実力派の戦闘員とされており、強さランキングでは10位に位置付けられています
【ガチアクタ】ザンカの過去と背景
ザンカは、誇り高き血を代々受け継ぐニジク一族の出身です。
彼の出身地は「カムアタリ街」という古来日本の雰囲気を持ち、神を信仰する場所で、身分が高い一族であったことが示唆されています。
彼はかつて「獄卒」を養成する訓練校に所属しており、そこでは常に成績トップのエリートでした。
周囲からは「天才」と称されていましたが、実際は人一倍の努力を重ねて天才を演じ続けていた努力家であり、「超凡才」と自らを評しています。
人の見ていないところで努力し、表では弱みを一切見せない生き方は、彼にとって辛く孤独なものでした。
しかし、その人生は「本物との出会い」によって一変します。この訓練校に特例で編入してきたスラム育ちの少女、ヒョウこそが彼が初めて出会う「本物の天才」でした。
この出会いは、ザンカに絶望を与えつつも、そこから這い上がる強さを知り、彼自身の弱さと強さを認識するきっかけとなったと描写されています。
真の天才に敗れ絶望していた時に、エンジンから「凡人が天才を超えればいいじゃん」と声をかけられたことで、彼は再び立ち上がり、自らの力で強さを手に入れます。
この経験が、ザンカがエンジンを深く尊敬する理由でもあります。
【ガチアクタ】ザンカとルドの関係性
エンジンによってルドの教育係に任命されたザンカは、ルドの第一印象を「合わない人間」と感じていました。
しかし、彼はルドに戦闘の技術だけでなく、生きる覚悟、仲間を守る信念、そして「力を持つ者」としてのあり方を背中で伝えていました。
彼の「お前は、誰かの想いを背負って強くなれる」というメッセージは、ルドのギバーとしての成長を促す上で非常に重要なものでした。
ルドと話す際には「凡人舐めんなや」や「逸材のルドくん」といった皮肉を言うこともありますが、それは彼なりのルドへの向き合い方と言えるでしょう。
【ガチアクタ】衝撃の「死亡フラグ」と物語への影響
ザンカには物語の中で「死亡フラグ」が多数存在するとされており、その死は読者に大きな衝撃を与えました。
敵であるジャバーとの戦闘で深刻な負傷を負い、週刊少年マガジン2023年26号掲載の第57話「凡の記憶」では、彼が死の境界線を彷徨う様子が描かれました。
さらに、第60話「現実」では、意識を失ったザンカが斑獣への供物として、指に釘を打たれ、繭状の物体に磔(はりつけ)にされるという壮絶な状況に陥ります。
しかし、彼の完全な死亡が明確に描写された場面は存在せず、物語の最終部分では救援の可能性を示唆する演出も施されているため、生存への希望も残されています。
彼の死は、「命を懸けてでも守るべきものがある」ということをルドに深く刻みつける出来事となり、ルドのギバーとしての成長を育んだと言っても過言ではありません。
ザンカが残したものは、技術や言葉だけでなく、「誰かの痛みを、見て見ぬふりをしないこと」という姿勢であり、これが彼というキャラクターの核であったとされています。
【ガチアクタ】登場キャラクター
![]() CV市川蒼 |
![]() CV小西克幸 |
![]() CV松岡禎丞 |
![]() CV花守ゆみり |
![]() CV新祐樹 |
![]() CV森川智之 |
©裏那圭・晏童秀吉/講談社