『カグラバチ』は週刊少年ジャンプにて連載中の、剣と妖術をテーマにしたダークファンタジー作品です。
復讐に燃える青年・六平チヒロを主人公に、妖術師たちとの壮絶な戦いと人間模様が描かれています。
本記事では『カグラバチ』の斉廷戦争について解説記事していきます。
【カグラバチ】斉廷戦争の発端
斉廷戦争は、日本が南東海域に突如現れた「小国」の侵攻を受けたことで始まります。
この国は、刀の原料である雫天石の原産地であり、その国の民は天性の適正を持っていました。
雫天石は、強大な力を持つが不安定な素材とされていますが、小国の民は未加工の雫天石に触れても肉体が弾けることなく、むしろ適応するという異常な特性を持っていました。
そのため、彼らはまさに“兵器の器”として恐れられていました。
地獄の戦場と妖術の解禁
戦場では、通常の武器や兵術では太刀打ちできず、ついに日本側は妖術師の投入を決断。
この時期を境に、妖術師という存在が表舞台に登場し、国家の命運を背負って戦うこととなりました。
この戦いは単なる近代戦ではなく、妖刀と妖術が飛び交う、天変地異級の地獄と形容される惨状だったとされます。
都市は壊滅し、地形は変わり、空間すら歪むほどの力が交錯したと記録されています。
六平国重の登場
戦況を一変させたのが、六平国重という天才鍛治師です。
彼はこの戦争のさなか、6本の妖刀を生み出し、最初の5本で戦況を好転させ、最後の1本、「勾罪(まがつみ)」によって決着。
「勾罪」は“真打”とされ、戦争を終結に導いた決定打であり、日本を救ったとされています。
妖刀の持ち主たちは「妖刀契約者」と呼ばれ、国の英雄として語り継がれる存在となった。
戦後の平和と毘灼事件
戦後、日本には束の間の平和が訪れます。
しかし3年前、毘灼による「妖刀強奪事件」が発生。これにより妖刀は再び脅威として現代に蘇り、『カグラバチ』本編の動乱へとつながっていく。
この戦争は単なる外敵の侵攻という枠に留まらず、日本という国家の魔術体系、軍事戦略、社会構造すら変えてしまいました。
- 妖術師という存在の公認・台頭
- 妖刀の登場
- 小国や彫刻の民という異文化勢力との接触
- 国家安全保障の転換点
また、戦争の参加者は皆、妖刀の力がいかに「取り返しのつかない存在」であるかを身をもって理解しており、妖刀を巡る争いが今なおくすぶり続けている。
【カグラバチ】六平国重が妖刀『淵天』を作った理由
六平国重は戦時中に六本の用を作り圧倒的な戦力により戦争集結に導いた英雄です。
戦後は6本の用を回収しチヒロと共に隠居生活をしながら刀を作っていましたが、何の目的のために7本目の為に、『淵天』を新たに作る必要があったのでしょうか。
『淵天』は戦後長い年月をかけて完成させ、命に変えて守りきっ た7本目の妖刀。
そしてチヒロとはこれ以上ないほど馴染んでいて相性がいいといいます。
他妖刀は戦争中の1~2年の間に作られ明らかに『淵天』の方が制作期間が長いことが分かります。

『淵天』は妖刀の天敵となる妖刀
『淵天』は妖刀の天敵になるように設計された可能性があります
「淵天」は、他の妖刀と異なり、対個人戦を想定した能力を持っています。具体的には、以下のような特徴があります
- 涅(くろ):斬撃を飛ばす遠距離攻撃。
- 猩(あか):敵の能力を吸収し、放出する。
- 錦(にしき):高密度の玄力を纏い、身体能力を強化する。
これらの能力は、特に対妖術師や対妖刀との戦闘に有効であり、国重が「妖刀の天敵となる妖刀」として設計した可能性が考えられます。
六平国重は、刀を単なる武器としてではなく、「悪を滅し、弱者を救う」ための道具と捉えていました。
彼の死後、息子の千鉱が淵天を受け継ぎ、その信念を体現しています。千鉱は、父の意志を継ぎ、妖刀を悪の手から取り戻すために戦っています。
