『ダンダダン』の一番の黒幕とも言われている「サンジェルマン伯爵」。
その整った容姿と紳士的な振る舞いの裏には、途方もない謎と恐るべき力が隠されていました。
本記事では、そんな伯爵の正体と目的、能力、そして彼を取り巻く人間関係について詳しく解説します。
- サンジェルマン伯爵の正体は「襲名制」で代々引き継がれてきた存在
- 現在作中に複数の“サンジェルマン伯爵”が同時に存在している可能性
- 強力な能力を持ち、他者から能力を奪い使いこなす戦闘スタイル
- 「ダンダダン」を探す目的が物語全体のカギを握る
Contents
【ダンダダン】サンジェルマン伯爵とは?

外見 | 端正な顔立ちとミディアムロングヘアー |
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自称 | オカルトコレクター |
呼び名 | ハイパージジイ、三丈目先生 |
能力 | 相手に負けを認めさせることで能力を奪う力 |
探しているもの | ダンダダン |
サンジェルマン伯爵は、端正な顔立ちにミディアムロングの髪、欧州中世の伯爵を思わせる豪華な服装をしています。
そして腰には大剣を携えるという印象的な外見をしています。
その風貌からは礼儀正しさすら漂いますが、彼の正体は人間離れした宇宙人です。
地球を襲った”深淵の者”とすら手を組んでいたとされる謎の存在です
そして“高校教師・三丈目先生”として桃たちの学校に潜入し、まるで最初からそこに存在していたかのように、周囲に自然と受け入れられます。
【ダンダダン】サンジェルマン伯爵の元ネタ
サンジェルマン伯爵の元ネタは18世紀にヨーロッパで活動したとされる実在の人物です。
彼は様々な才能を持つことで知られており、不老不死の噂や、他の時代に存在していたという説も存在します
また、作者・龍幸伸先生の発言により、サンジェルマン伯爵が「襲名制」であることが明かされました。
代々名前と役割を引き継いできた存在である可能性があり、それが彼の「長寿」や「複数存在説」を裏付けています。
襲名制・・・とは、日本の伝統芸能や家元制度を持つ分野などで、先祖や師匠の芸名や名跡を継承する制度
これにより、「過去にも目撃されている」「記憶や能力の使い方が異なる」などの不自然な点が一貫して説明可能となりました。
作中では、以下のように異なる姿の“サンジェルマン伯爵”が描かれています。
- 戦闘型の伯爵(黒スーツ)
- 学園教師・三丈目先生の姿
- 黒塗りのシルエットで登場する謎の人物
同一人物と見せかけて、実はそれぞれが別個体である可能性があり、かつ襲名制により記憶や任務を共有していることも考えられます。
【ダンダダン】サンジェルマン伯爵の能力・強さ

地獄の門での移動
サンジェルマン伯爵は西洋風の大きな扉から登場しました。
扉の向こう側は真っ白であったため、どこから来たのかは不明ですが、扉を移動手段として使っていることが伺えます。
この扉はオーギュスト・ロダン作の『地獄の門』という美術品ではないかとされています。
世界で7か所に存在し、日本では上野の国立西洋美術館に設置されています。
182話で八極拳の達人風の宇宙人に出会った際もこの扉を使用した可能性があります。
能力を奪う力
伯爵は「自称オカルトコレクター」と名乗り、他者の能力を奪うことに執着しています。
その方法は、相手に“負け”を認めさせたうえで「小柄(こづか)」と呼ばれる特殊な武器を刺すというものです。
この小柄は“阿修螺”という妖刀の一部で、黒と白の2種類が存在。
黒い小柄は能力を奪い、白い小柄は能力を与える性質を持っています。
能力を奪う力の発動には「敗北を認めさせること」が絶対条件
敗北宣言なしでは発動しない縛りも、物語上の緊張感を生んでいます。
雪白幸姫らも複製品の小柄を所持しており、謎の人物から「妖怪の力を集めよ」と命じられていました。
この背後に伯爵の影がある可能性も否定できません。
人の記憶に介入する力
サンジェルマン伯爵は、周囲の記憶に介入する能力を持っているようです。
彼と初対面の人物ですら、なぜか名前を知っており、違和感なく受け入れてしまう場面がいくつも登場します。
一方で、彼と深く関わったはずの人物(頭間雲児など)が、名前も顔も完全に忘れているという逆の現象も確認されています。
この能力はセルポ星人やターボババアには効かず、彼らのみが警戒心を露わにしていることから、相当高度な精神干渉型の力であると考えられます。
【ダンダダン】サンジェルマン伯爵の戦闘スタイル

伯爵が戦闘時に纏うのは黒のスーツ。
そのスタイルで振るう刀には、奪った妖怪の力が宿った小柄が装着され、様々な技を発動します。
これまでに使用された力には以下のものがあります。
- ジャンピングババア
- 黒髪切
- 水虎
- メルヘンカルタ
ただし、ジャンピングババアとメルヘンカルタは、既に別人物が使用しているため、現在は使用不可と思われます。
阿修螺の持ち主は「命尽きるまで殺戮を続ける」とされており、伯爵自身もこの運命に囚われている可能性があります。
【ダンダダン】サンジェルマン伯爵の目的
163話では、伯爵が「ダンダダンを探している」と明言します。
この発言により、タイトルにもなっている『ダンダダン』がただの掛け声ではなく、作中で極めて重要なキーワードであることが確定しました。
妖怪の力を収集する理由も、この『ダンダダン』と呼ばれる存在に関わっているようです。
彼はそのためにメルヘンカルタのような危険な妖怪すら解放しています。
その一方で、戦いの合間にはバスケ合コンへの参加を表明するなど、どこか人間臭い面も見せる伯爵。
そのギャップもまた、彼のミステリアスさに拍車をかけています。
【ダンダダン】サンジェルマン伯爵とターボババアの関係
15巻120話の時点でターボババアはサンジェルマン伯爵に強い憎悪を持っている描写が描かれています。
おそらく二人は過去に何かしらの因縁があったのではないかと想像できます。
ターボババアとサンジェルマン伯爵との関係についても今後描かれていくかもしれません。
【ダンダダン】サンジェルマン伯爵と深淵の者クルの関係
深淵の者クルはバモラの故郷を侵略し、その魔の手を地球まで伸ばしてきた外宇宙人です。
そんな彼らと共に行動していることに対し、セルポ星人たちは、重大な問題だと警戒している様子でした。
【ダンダダン】サンジェルマン伯爵についてまとめ
サンジェルマン伯爵という存在は、『ダンダダン』という物語における謎の扉の象徴です。
彼の正体、目的、背景には、作品全体のテーマである“都市伝説と真実の境界線”が凝縮されています。
- 伯爵は襲名制で複数人存在する可能性が高い
- 能力を奪い、記憶を改ざんし、歴史の裏から動いている
- 作者が意図的に“曖昧さ”を残しており、今後の展開で変化もあり得る