『忘却バッテリー』は中学時代に“怪物バッテリー”として名を馳せた天才投手・清峰葉流火と捕手・要圭が、要が記憶喪失になったことをきっかけに野球部のない都立高校に入部し、かつて自分たちが挫折させた球児たちと再び野球に打ち込む日々を描いた高校野球漫画です。
本記事では、大人気漫画『忘却バッテリー』の170話について感想やレビュー、考察を行っていきます。
Contents
【忘却バッテリー】169話の振り返り
前回の169話では、試合の中で清峰が思案にふけり、それに気づいた要が声をかけるも、清峰は「また馬鹿なことを考えてた」と言葉を濁しました。
- 氷河高校の打線が清峰のストレートに対応し始める
- 要はスプリットを使うかどうかで葛藤する
- 氷河高校の4番・巻田が強気のバッティングを見せ、試合は緊迫
- 要は捕球に成功するも、自身の限界を悟る
- 氷河高校の4番・巻田が登場し、試合はクライマックスへ
こうした流れの中で、170話ではさらなる戦略の駆け引きが展開されることが予想されます。
【忘却バッテリー】170話のあらすじ
「俺は俺を超えてみせる」要の決意
冒頭では、要の決意が明確に描かれます。試合が進むにつれ、要は「俺は俺を超えてみせる」と自らを鼓舞します。
清峰との関係は単なるバッテリーではなく、互いに高め合うライバルとしての側面も強くなっているのが印象的です。
清峰はそんな要に対し、「俺はお前を超えてみせる」と鼓舞しつつも、内心では信頼を置いています。
特に「お前が起きないから、こんな馬鹿げた無駄なことをやらなきゃいけなくなった」というセリフは、かつての智将要圭に頼っていた清峰が、今の要を見て真剣に向き合っている証拠ともいえるでしょう。
氷河高校の4番・巻田の猛攻
氷河高校の4番・巻田は、清峰のスプリットを狙っていると宣言。彼は単なる長打狙いの打者ではなく、相手の球筋を見極める観察眼と柔軟な対応力を持っています。
要の心理を揺さぶるため、「お前、本当に捕れるのか?」と挑発する可能性も。
清峰は巻田との勝負に臨み、ストレートを投じるか、それとも再びスプリットを選択するか、決断を迫られます。
氷河高校の4番・巻田が打席に立ち、観客席からも「見えてるぞ!チャンスだ!」と大きな声援が飛びます。
ここで要は、リスクを承知の上で「スプリット」を要求します。
智将の要圭ならば「ここでのスプリットは危険」と判断したかもしれませんが、今の要はそれでも挑む決意を固めていました。
一方の巻田は、「俺にもスプリット投げてくれ」と余裕の表情を見せ、相手を挑発します。打撃に自信がある彼の心理戦も見逃せません。
清峰の全力勝負!強烈なスプリットが炸裂
清峰は要の要求を信じ、全力でスプリットを投げ込みます。
しかし、このスプリットの落ち方は、今までとは異なるものでした。
その瞬間、要の表情が一変。「いや、落ちが悪い!!」と焦りを見せます。巻田はチャンスボールが来たとばかりにフルスイングし、バットに当てられてしまいます。
幸いにも巻田が当てた打球は二遊間と一塁手・山田のファインプレーによってゲッツーとなり、小手指はピンチの局面を乗り切ることとなりました。
本来の清峰のスプリットであれば空振りをとれたはずが、直前に捕球ミスを目の当たりにしていたため、無意識のうちに遠慮してしまっていたようです。
千早の決意と本音
ここから物語のスポットは二塁手・千早に移っていきます。
千早は要と同じく、恵まれないフィジカルを数えきれない努力でカバーし、才能の壁に苦しんできた選手。彼は「智将要圭は嘘つきだ」と言います。
「やりたいこと」をするのではなく、「やるべきこと」を頭で判断して行動する。それこそが要の嘘であり、それが分かるのは、千早本人もまた同じ「嘘つき」だから。
しかし、千早は「直接物を言うことはないが、似た者同士として一つ、プレーで示せたらいいなと思う」と、自分の本音を言葉ではなくプレーで表現しようとバッターボックスへ向かいます。
このシーンでは、千早のこれまでの葛藤や成長が強調されており、次回以降の彼の活躍に期待が集まります。
【忘却バッテリー】170話のあらすじまとめ
- 氷河高校の4番・巻田が清峰のスプリットを狙う
- 要がスプリットを捕れるかどうかが鍵
- 勝負の行方は要の決断に委ねられる
- 物語の焦点は千早へうつる
という重要な展開が描かれました。
千早の視点がフォーカスされ、「嘘をつかない本音のプレー」を示そうとする決意が描かれています。彼のこれからの成長と試合展開に注目が集まる回となりました。
千早が見せる新たな姿と、彼の今後の活躍に注目です。
忘却バッテリー】過去の記事はこちら
過去の話のリンクを張っておきます。過去の考察記事を見たい方はこちらからどうぞ。
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