『COSMOS』はサンデーうぇぶりで連載中のSF漫画です。
『べるぜバブ』作者の田村隆平先生が描く新作は「次にくるマンガ大賞2025」のコミックス部門では前年度の5位から2位に順位をあげ、月間連載ながら、人気の高さを見せつけました。
本記事では、そんな『COSMOS』の魅力とアニメ化情報について紹介していきます。
Contents
【COSMOS】あらすじ概要

掲載誌 | サンデーGXコミックス / サンデーうぇぶり |
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ジャンル | SF・ヒューマンドラマ |
既巻 | 7巻(2025年9月) |
『COSMOS』は、地球に紛れて暮らす「外星人(異星人)」が存在する世界を舞台にしています。異星人は正体を隠して生活することが一般的で、「異星人専門の保険会社/調査機関」である銀河金融保険公社 “COSMOS” が、その管理・調査・保険業務を担っている、という設定です。
主人公は 水森楓(みずもり かえで)。人の嘘を「臭い」で見抜くという特殊能力を持っています。高校生としては人気者で、見た目も運動能力もあるのですが、その能力ゆえに他人との深い関係を避けるようなドライな性格を保ってきました。
ある時、謎めいた女子高生 穂村燐(ほむら りん) と出会い、「COSMOS」の活動に巻き込まれることから物語が動き出します。穂村は楓の能力を見込んで、保険調査員としてCOSMOSへの参加を持ちかけます。
楓は外星人絡みの事件を調査することで、自分の能力・他者との関係・社会との接点など、多くの問題・葛藤に向き合っていくことになります。
物語はエピソード形式の事件(異星人のトラブル、事故、犯罪、不正など)が中心ですが、裏に大きな謎を抱えた組織(児童誘拐を行う「笛吹き男(Pied Piper/パイド・パイパー)」など)や、主要キャラクターたちの過去・背景が徐々に明かされていく構造になっています。これが物語の緊張感・ドラマ性を高めている要素です。
【COSMOS】主な登場人物
以下は主なキャラクターとその特徴・関係性です。
水森 楓

人間(高校生)。嘘を「臭い」で見抜ける能力を持つ。能力ゆえに人との接触を浅く保ってきたが、穂村との出会いによってCOSMOSの調査員として活動することに。自己と他者との距離感、能力の責任などが彼の成長テーマ。
穂村 燐

COSMOS所属の調査員であり課長。地球人ながら、かなり強い戦闘能力を持ち、普段は女子高生として学校にも通っている。外見を目立たなくする印象操作デバイス(MES)を使用しているという二面性がある。楓をスカウトし、事件解決に導く役割も。
鉄 ソプラノ(くろがね ソプラノ)

COSMOS調査員。ギャル風/小麦色の肌と白い長髪が特徴。超聴覚を持っており、遠くの音まで聞き分ける能力。過去に「笛吹き男(パイド・パイパー)」という組織に関わる誘拐事件によって家族に被害を受けており、その経験が彼女の行動や心情に影を落としている。
砂噛(すながみ)

穂村の部下。龍のような姿を持つ。
【COSMOS】アニメ化情報について
2025年9月時点での情報ではアニメ化の公式発表は確認されていません。検索・資料にも「アニメ化決定」や「放送予定」の記載は見当たりません。
単行本の発売時やコミックスの販促としてPVやCM、ナレーション入りのプロモーションが行われており、注目度はかなり高くなっています。
【COSMOS】読みどころ・注目ポイント
読者としてチェックしておきたいポイントをいくつか挙げます。
「能力の代償」
水森楓の嘘を嗅ぎ分ける能力、そのせいで他人と真に打ち解けられない孤独感、また能力をどう使うかの倫理的問題が物語の核。
異星人との共生・差別・社会的ルール
外星人がただの異文化ではなく、「正体を隠す」「保険対象」「入管制度がある」など、現実社会の移民・少数者の問題を重ねて考えられる設定。
事件形式のストーリー+長期的な謎
各エピソードで「この異星人がなぜトラブルを起こしたのか」「どのように解決するか」が描かれる一方で、「笛吹き男」の存在やキャラクターの過去が徐々に繋がっていく構成。
作画・演出の強さ
田村隆平のこれまでの作風からすると、本作はSF・アクション要素が強く、また心理描写・設定の重さにも耐えうる重厚な演出が特徴。絵・コマ割り・アクション演出の迫力も評判。
テーマの普遍性
嘘・真実、正義と責任、他者との共感・理解、帰属意識など、人間ドラマとしても読める要素が強い。SF設定が苦手な人でも入りやすい側面がある。
【COSMOS】作者は?
『COSMOS』の作者は漫画『べるぜバブ』で有名な田村隆平先生です。