『葬送のフリーレン』は、勇者一行の旅の「その後」を描く異色のファンタジー作品です。
その主人公であるフリーレンは、1000年以上の時を生きるエルフの魔法使い。彼女は壮大な戦闘魔法だけでなく、旅の途中で出会う民間魔法を収集するという独特な趣味を持っています。
民間魔法とは、一般の人々が生活の中で使う便利な魔法のこと。
しかし、その多くは戦闘には不向きで、一見すると無駄なものばかりです。それでもフリーレンは楽しそうに魔法を集め続けています。
では、彼女がどのような魔法を集めているのか見ていきましょう。
Contents
フリーレンが集めたユニークな魔法一覧
©山田鐘人・アベツカサ/小学館フリーレンが収集した魔法は、どれも個性的でユニークなものばかり。以下に代表的な魔法を紹介します。
温かいお茶が出てくる魔法
旅の途中でターク地方の依頼をこなした際に手に入れた魔法。寒い場所や疲れたときに、いつでも温かいお茶を楽しめるという実用性抜群の魔法です。
銅像の錆を綺麗に取る魔法
勇者ヒンメルの銅像を美しく保つために使われた魔法。フリーレンにとっては、仲間との思い出を大切にする手段でもあります。
甘い葡萄を酸っぱい葡萄に変える魔法
パーティメンバーだったアイゼンが酸っぱい葡萄を好んでいたため、役に立つ魔法として覚えました。好みに応じて食材の味を変えるという、ちょっとした工夫が光る魔法です。
花畑を出す魔法
フリーレンの師匠・フランメが愛した魔法。これを使うと、見たことのある花を魔法で出現させることができます。単なる装飾ではなく、彼女の師匠への思いが込められた魔法です。
服が透けて見える魔法
敵が武器を隠していないか確認するための魔法。戦闘のためというよりは、安全確保のために用いられています。
石を人形のように操る魔法
ゴーレムとは異なり、素朴な形をした石の人形を動かす魔法。魔法としての戦闘能力は低いですが、日常の中で楽しめる要素がありそうです。
かき氷を出す魔法
暑い時期には便利ですが、シロップを出す魔法は存在しないため、味は付いていません。意外と惜しい魔法ですね。
底なし沼から引っこ抜く魔法
普通なら諦めてしまいそうな状況でも役立つ魔法。特定の環境で活躍する珍しいタイプです。
失くした装飾品を探す魔法
フリーレンがヒンメルからもらった指輪を探す際に役立った魔法。大切なものを守るための、感動的なシーンでも使われました。
カビを消滅させる魔法
伝説級の魔法とされるほどの便利な能力。日常生活で大いに活用できそうです。
しつこい油汚れを取る魔法
同じく伝説級の魔法で、「世界を変える」とまで言われるほどの利便性を持っています。
このように、フリーレンの集める魔法は戦闘とは無縁のものが多いですが、それぞれに独自の魅力があります。
フリーレンが魔法を集める理由とは？
フリーレンがこれほどまでに民間魔法を収集するのには、単なる興味以上の理由があります。
人間との関わりを深めるため
フリーレンは1000年以上を生きるエルフであり、人間とは寿命の長さが大きく異なります。
そのため、彼女は人間の価値観を理解するために、民間魔法を通じて日常生活を学ぼうとしているのです。
師匠・フランメの影響
彼女の師匠であるフランメは、人間の文化を愛し、魔法を通じて人々と関わることを大切にしていました。
フリーレンの魔法収集の習慣は、師匠の影響を強く受けていると考えられます。
仲間たちとの思い出を大切にするため
ヒンメル、アイゼン、ハイターと過ごした日々を振り返りながら、彼らが喜びそうな魔法を集めている節があります。
特に、ヒンメルとの思い出が関連する魔法は、彼女にとって特別な意味を持つでしょう。
まとめ
フリーレンが集める魔法は、ただの「便利な魔法」ではなく、彼女の人生観や過去の仲間たちとの思い出と深く結びついています。
- 魔法の多くは日常生活で使えるものばかり
- 戦闘には向かないが、フリーレンにとっては大切なもの
- 人間の文化を理解し、仲間たちを思い続けるために収集している
彼女の魔法収集を追うことで、『葬送のフリーレン』の奥深いテーマが見えてきます。これからも旅の中でどのような魔法を手に入れるのか、目が離せませんね！
