『カグラバチ』は週刊少年ジャンプにて連載中の、剣と妖術をテーマにしたダークファンタジー作品です。
復讐に燃える青年・六平チヒロを主人公に、妖術師たちとの壮絶な戦いと人間模様が描かれています。
すでにアニメ化も決まっているカグラバチですが、本記事では『カグラバチ』第88話について感想やレビュー、考察を行っていきます。
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Contents
【カグラバチ】87話までのあらすじ
物語は神奈備本部の資料室から始まり、毘灼(ひしゃく)に関する情報が明かされます。
毘灼は統領の幽(ゆら)が率いる10名の妖術師からなる小規模な組織で、目的は「剣聖の殺害」と「真打の使用」とされています。
構成員は年齢も出自もバラバラで、その実力にもかかわらず情報が「濃い霧に包まれている」とされています。
場面は変わり、第一層の曲者処刑場では薊(あざみ)が毘灼の妖術師を倒しますが、「手応えのなさ」を感じています。
同時刻、曲者処刑場前では毘灼の妖術師4名がくつろいでおり、そこに幽が登場します。
幽は老神奈備職員に手洗いの場所を尋ね、硬貨の裏表を当てる賭けを提案し勝利、「神が憑いている」と不気味な目でつぶやきます。
この時の幽の目は、剣聖の目と同じような不気味さが指摘されています。
幽は「毘灼で一番強い」とされる若い少年と共にトイレへ向かい、緊張は勝利の前兆だと教えます。
その後、口を隠した男(ファッモン)が描いた移動陣により、毘灼の5名が神奈備本部第五層へと転送されます。これは第六層の結界を操る職員が自らの意思で一時的に解除したためで、神奈備に内通者がいたことが示されました。
転送されてきた毘灼の面々を前に、焦る伯理(はくり)に対し、漆羽(うるは)彼の生来の妖術が復活していることが明かされ、漆羽は「二十年近くぶりだが役に立つさ。ようやく俺の番だ」と告げ、毘灼と対峙する構えを見せます。
サブタイトル「亡霊」については、幽が生体活動を行うため文字通りの幽霊ではないが、毘灼が捉えどころのない組織であること、またはカウントされていない侵入者(ファッモンが有力候補)を指す可能性、あるいは漆羽の復活が毘灼にとっての「亡霊」である可能性などが考察されています。
また、侵入者7人という情報に対し、現時点で8人が確認されており、数の矛盾も指摘されています
【カグラバチ】88話のあらすじ最新話
毘灼の侵入と包囲
結界核の妖術師が裏切ったことにより、5名の”毘灼(ひしゃく)”の妖術師が「曲者処刑場」をスキップして侵入しました。
これを受け、幹部の亥猿(いざる)は上層の部隊を動かし、”毘灼”を包囲するよう命じます。
結界核の責任者は、内通者の特定に至っていないことを懸念しますが、亥猿は「命令を出して その動向を見る」と返しました。
神奈備としては、妖刀真打の奪取と”剣聖”の殺害を防ぎたい正念場が続いています。
新キャラクターの登場
場面は伯理と漆羽の元に変わり、彼らは後方から2名の妖術師、前方から5名の”毘灼”に挟まれていました。
伯理が持つ妖術「威葬」は現在インターバル中ですが、漆羽は「防戦で蹂躙してやるよ」と意気込みを見せます。
後方から追いかけてきた妖術師(毘灼ではない)が最初に動きましたが、突如上層から斬撃が放たれ、その妖術師は即座に死亡しました。
その後、天井が正方形状に切断され、そこから女性の神奈備隊員、白廻 斬(しらかい きり)白廻逸夫の孫であることが明かされます。
漆羽は、幼少期のキリを座村と共に世話していたことが判明し、キリは漆羽を「うるは」と呼び捨てにしています。
また、この時点で、白廻逸夫は存命であり、現在は失踪中であること、そしてキリにはメールが届いていることが明かされました。
白廻逸夫は「人斬りに飽きてデカい熊探しに放浪している」と自由奔放な性格が描かれています。
また、剣に対して「剣は男のためのもん」という男尊女卑的な考えを持つ人物でもあります
戦いの激化
自己紹介もそこそこに、”毘灼”の中で「最強」であるという少年が漆羽、伯理、キリに攻撃を仕掛けます。
応戦したのは漆羽で、妖術「紅演(こうえん)」を使用し、強化された身体能力で少年妖術師を蹴り飛ばしました。
この妖術は身体強化する箇所を選択して一点強化する能力で、発動時に目尻の紅が動く演出があります。
続けて、“毘灼”に所属するスキンヘッドの人物が、妖術「魔咬(まこう)」を繰り出し、巨大な獅子舞の頭部のような生物が現れ、神奈備一行を噛み砕こうと進撃します。
漆羽は凄まじいスピードで「魔咬」を切断し、”毘灼”一行のもとへ進みます。
そんな漆羽を迎撃したのは、“毘灼“メンバーの妖術で刀を手にした幽(ゆら)でした。続々と神奈備隊員が押し寄せていることを受け、幽は焦りを感じている様子です。
次の瞬間、幽の目は“剣聖”と似た黒みを帯びた状態となり、漆羽を驚かせます。
幽のこの変化は、彼と剣聖の間に何らかの繋がりがあることを示唆しています。
再びスキンヘッドの妖術師が動き、大量の「魔咬」を発動し、伯理の前に立ったキリが刀を構えたところで第88話は終わり、第89話へと続きます。
第88話では、新キャラクターの白廻 斬の登場が大きな注目点であり、彼女はメガネをかけたクールで不思議な雰囲気を持つキャラクターですが、軽妙なノリで伯理を「はくりん」と呼んだりする一面も持ち合わせています。
【カグラバチ】過去の記事はこちら
過去の話のリンクを張っておきます。過去の考察記事を見たい方はこちらからどうぞ。
80話 | 81話 | 82話 | 83話 | 84話 |
85話 | 86話 | 87話 | 88話 | 89話 |
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【カグラバチ】登場人物一覧
ここからは登場人物についてまとめていきます。
主人公たち
![]() 六平チヒロ |
![]() 六平国重 |
![]() 柴登吾 |
![]() 鏡凪シャル |
![]() ヒナオ |
©外薗健/小学館
神奈備(かむなび)
![]() 薊 |
![]() 香刈 緋雪 |
![]() 美原 多福 |
![]() ??? |
![]() 壱鬼 |
![]() ??? |
![]() 区堂 |
![]() ??? |
©外薗健/小学館
毘灼
![]() 幽 |
![]() 昼彦 |
![]() 黒松の男 |
![]() |
![]() 甲冑男 |
![]() 久々李 |
![]() 斗斗 |
![]() |
![]() |
![]() |
©外薗健/小学館
漣家
![]() 漣京羅 |
![]() 漣宗也 |
![]() 漣伯理 |
![]() 漣天理 |
![]() 漣円慈 |
![]() 漣珠紀 |
©外薗健/小学館