『カグラバチ』は週刊少年ジャンプにて連載中の、剣と妖術をテーマにしたダークファンタジー作品です。
復讐に燃える青年・六平チヒロを主人公に、妖術師たちとの壮絶な戦いと人間模様が描かれています。
すでにアニメ化も決まっているカグラバチですが、本記事では『カグラバチ』第86話について感想やレビュー、考察を行っていきます。
→カグラバチのアニメ化についての記事を見る
Contents
【カグラバチ】85話までのあらすじ
物語は座村とイヲリの過去の回想から始まり、千紘が座村の妖刀「飛宗」にヒビを入れる決定的な一撃を放ちます。
これは座村にも生きる道があると訴えるための行動でした。
しかし座村はそれを拒み、さらに妖刀「鴉」で空間を支配します。千紘も「淵天」の能力で応戦し、痛みに向き合いながら「手放したくない過去のために生きる」と強く叫びます。
イヲリも同じ覚悟を示し、ついに座村の心は揺らぎ、閉ざされていたイヲリの部屋の扉を開きます。
涙を流す幼きイヲリを抱きしめたその瞬間、彼は未来を受け入れる決意を固めたのです。座村の変化により、今後は「真打」を巡る勢力図が大きく変動し、妖術師集団「毘灼」との対立も激化する可能性が示唆されます。
【カグラバチ】86話のあらすじ最新話
座村の「根負け」と心境の変化
チヒロは妖刀「淵天(えんてん)」の全力の“錦(にしき)”と“雀(すざく)”の火力を使い、座村の妖刀「飛宗」にひびを入れることに成功しましたが、余力はほとんど残っておらず、意識を失いかけました。
倒れそうになったチヒロを座村が受け止め、妖刀「雀」の能力でチヒロと郎(ろう)の傷を治療しました。
座村は、千鉱が妖刀「淵天(えんてん)」を手放さない覚悟を示す姿を見て「根負けだ。お前がその刀、死んでも手放さねえようだからな」と語り、千鉱を認めました。
淵天が六平国重(千鉱の父)と千鉱の共同制作であることを知った座村は、国重が千鉱と共に未来を築こうとしていたことを理解します。
座村は心の中で国重に誓い、「光を見る、これからは六平、お前に倣ってみるよ」と、未来に目を向ける決意を固めます。
これは、彼が過去に囚われていた状態から脱却し、千鉱と共に前進することを示唆しています。
座村が「淵天と千鉱、お前なら…やれる…」と千鉱に言葉をかけるシーンは、彼の信頼と期待の表れです。
座村とイヲリの和解
座村は娘のイヲリに、剣を続けていたのかと尋ねますが、イヲリは「何年もほったらかしにしてたんだから当たり前でしょ!!」と怒り、座村の腹にパンチをお見舞いしました。
イヲリは、「最後にお母さんが笑ってくれた三人のあの時間を忘れたことすら思い出せなかった」と涙ながらに訴え、号泣しました。
座村は「悪かった」と謝り、イヲリを優しく抱きしめ、チヒロはその光景を穏やかに見守りました。
イヲリの行動は、座村の心境の変化を後押しする重要な要素となりました。
神奈備本部への奇襲と共闘の申し出
井倉(いくら)は自身を「場違い」と感じていましたが、炭や杢から「お前がいなきゃ違う結末だった」「最優秀戦士だ」と称賛されました。
郎から、神奈備本部が毘灼(ひしゃく)に奇襲を受けているという知らせが入り、座村は驚きました。妖刀なしで毘灼が単独で剣聖を殺しに行ったことに座村は疑問を抱いています。
チヒロは、一人で全てを背負うつもりはないと宣言し、「飛宗は本来、援護用だ」「俺がこれから負う傷を癒して欲しい」と共闘を申し出ました。
これは「ヒーラー」としての座村の能力を活かす提案であり、座村が戦闘力を持ちながらも後方支援に特化した妖刀の使い手であることが明確になりました。
チヒロは妖刀も毘灼も「全部一緒に片付けにいきましょう」と座村を誘い、座村もこれを受け入れ、「ああ」と答えました。
これにより、座村がチヒロの仲間に加わることが確定し、今後の戦いにおける心強い存在となることが期待されます。
剣聖の「胎動」と過去の戦闘
場面は神奈備本部最下層に移り、18年間座ったままで、最小限の栄養しか与えられず、自害する気力すら奪われる「無」と呼ぶべき牢獄にいた剣聖が、突然立ち上がりました。
剣聖は18年間で唯一「勾罪(まがつみ)」という言葉以外は口を開いていませんでしたが、今回は「……そろそろか」とつぶやきました。
この発言は、剣聖が何かを知っていて時間を見計らっていたかのような不気味さを感じさせます
【カグラバチ】過去の記事はこちら
過去の話のリンクを張っておきます。過去の考察記事を見たい方はこちらからどうぞ。
80話 | 81話 | 82話 | 83話 | 84話 |
85話 | 86話 | 87話 | 88話 | 89話 |
【カグラバチ】人気記事一覧


【カグラバチ】登場人物一覧
ここからは登場人物についてまとめていきます。
主人公たち
![]() 六平チヒロ |
![]() 六平国重 |
![]() 柴登吾 |
![]() 鏡凪シャル |
![]() ヒナオ |
©外薗健/小学館
神奈備(かむなび)
![]() 薊 |
![]() 香刈 緋雪 |
![]() 美原 多福 |
![]() ??? |
![]() 壱鬼 |
![]() ??? |
![]() 区堂 |
![]() ??? |
©外薗健/小学館
毘灼
![]() 幽 |
![]() 昼彦 |
![]() 黒松の男 |
![]() 髪飾りの女 |
![]() 甲冑男 |
![]() 久々李 |
![]() 斗斗 |
![]() |
不明(全10名) | 不明(全10名) |
©外薗健/小学館
漣家
![]() 漣京羅 |
![]() 漣宗也 |
![]() 漣伯理 |
![]() 漣天理 |
![]() 漣円慈 |
![]() 漣珠紀 |
©外薗健/小学館