ついにワンパンマンの3期が2025年に放送決定しました。
『ワンパンマン』のリメイク版が「となりのヤングジャンプ」で連載されるに至った背景には、村田雄介先生とONE先生の出会いがありました。
Web上での連載から始まったこの作品が、どのようにして新たな形で世に出ることとなったのか、どうして炎上することになったのか、その経緯について詳しく解説します。
リメイク版が生まれた理由
ワンパンマンの炎上の理由 これから見るならどっち?
Contents
【ワンパンマン】原作版とリメイク版の違いとは?
ワンパンマンは、もともとONE氏がWebサイト「となりのヤングジャンプ」で連載していたWeb漫画が原作です。
その後、村田雄介氏(代表作:アイシールド21)の手によってリメイクされ、現在は「となりのヤングジャンプ」にて連載中です。
原作版(ONE氏)
- シンプルながら独特の作風:線がラフで、手描きのようなタッチ
- スピーディな展開:ギャグやストーリーがテンポよく進む
- 伏線が多く、先の展開が読めない:物語の意外性が強い
リメイク版(村田雄介氏)
- ハイクオリティな作画:リアルな筋肉表現や迫力のある戦闘シーン
- アクション演出の強化:バトル描写がよりダイナミックに
- ストーリーの補完:原作では省略されていたキャラクターの背景が描かれる
【ワンパンマン】ストーリー展開の違い
原作とリメイク版ではストーリーの流れが基本的に同じですが、細かい演出や追加エピソードに違いがあります。
原作版の特徴:シンプルで軽快なストーリー
ONE氏の原作版は、とにかく展開が早く、短いページ数の中で物語がテンポよく進んでいきます。
例えば、サイタマ vs ボロスの戦い では、リメイク版よりもページ数が少なく、あっさりと決着がついています。
しかし、シンプルな描写ながらも、キャラクターの心理描写が絶妙で、ギャグとシリアスのバランスが取れています。
また、物語の根幹となる伏線が張り巡らされており、考察のしがいがあるのも魅力です。
リメイク版の特徴:キャラの掘り下げが追加されている
村田雄介氏によるリメイク版では、原作にはないシーンが多数追加されています。
例えば、ガロウの過去回想シーン や S級ヒーローの活躍シーン などが詳しく描かれており、キャラクターの深みが増しています。
特に「怪人協会編」では、原作に比べて戦闘シーンが圧倒的に増えており、よりドラマチックな展開になっています。
【ワンパンマン】作画・演出の違い
原作版の作画:シンプルな手描き感
ONE氏の原作版は、ラフな手描きのようなタッチで描かれています。
しかし、その独特な画風が「ワンパンマンらしさ」を生み出しており、表情のギャグやシュールなシーンがより際立っています。
また、バトルシーンではコマ割りがシンプルなため、非常に読みやすいのが特徴です。
特に、サイタマの無表情 や 敵がワンパンで吹き飛ばされる描写 など、原作ならではの独特な味わいがあります。
リメイク版の作画:アニメのような迫力
一方で、村田雄介氏のリメイク版は「まるでアニメのようなクオリティ」と言われるほどの作画力を誇ります。
特に、ガロウ戦 や タツマキ戦 など、エフェクトを多用したド派手な戦闘シーンは圧巻です。
また、キャラクターの筋肉や服の質感など、細部まで緻密に描かれているため、よりリアルな世界観を感じられます。
【ワンパンマン】リメイク版ば生まれた理由は?
『ワンパンマン』のリメイク版が生まれた理由は、大きく以下の3つの要因によるものです。
原作版(ONE版)の人気の高まり
原作者であるONE氏が2009年に自身のウェブサイトで公開した『ワンパンマン』は、シンプルな画風ながらもユニークな設定とストーリーが話題となり、急速に人気を集めました。
特に「どんな敵もワンパンで倒してしまう」という斬新なコンセプトが多くの読者に支持され、SNSなどを通じて広まりました。
しかし、ONE氏はプロの漫画家ではなく、絵のクオリティが荒削りだったため、「もっと完成度の高い作画で見たい!」という声も多く上がっていました。
村田雄介(リメイク版の作画担当)との出会い
ONE氏の『ワンパンマン』に魅了されたのが、『アイシールド21』の作画で有名な村田雄介氏でした。
村田先生は、ONE氏の作品に強く感銘を受け、「ぜひ自分が作画を担当してリメイクしたい」と考えました。
2012年、村田先生がONE氏に直接連絡を取り、集英社の「となりのヤングジャンプ」での連載が決定しました。
このリメイク版では、村田氏の超ハイクオリティな作画が加わり、バトルシーンやキャラクターの魅力がさらに引き立つ形になりました。
村田先生は人気漫画『アイシールド21』などで有名であり、Xで「練習。グラス」とのコメントとともに、水が入ったグラスの絵を投稿。
コップや水への光の屈折も細やかに描かれており、一見すると実物に見えるが、自身で描いた絵だといいます。
練習。グラス。 pic.twitter.com/KmOohNPH68
— 村田雄介 (@NEBU_KURO) April 4, 2022
商業展開とアニメ化への布石
リメイク版が始まったことで、より多くの読者に作品が届くようになり、結果的に商業的な展開がしやすくなりました。具体的には以下のようなメリットがありました。
- より幅広い層に受け入れられるクオリティ(画力の向上により、一般の漫画ファンにも訴求)
- 単行本として販売しやすい(ウェブ版よりも商業出版に適した形)
- アニメ化のしやすさ(作画が整っていたため、アニメ制作がスムーズ)
この流れが後押しとなり、2015年にはマッドハウス制作によるアニメ化が実現し、さらに世界的な人気を獲得することになりました。
【ワンパンマン】最新話の炎上の理由は?
『ワンパンマン』が炎上した理由はいくつかの要因がありますが、特に原作の展開に関するファンの不満やリメイク版の改変が大きな原因となっています。
村田版(リメイク版)のガロウ編改変
《炎上の概要》『ワンパンマン』のリメイク版(村田雄介作画)の「怪人協会編」や「ガロウ編」において、原作(ONE版)と異なる展開が描かれたことがファンの間で物議を醸しました。
ガロウのキャラクターの変更
ONE版では、ガロウは最終的に「自分の弱さを認める」という形で敗北するが、村田版ではよりヒーロー寄りのキャラに修正されている。
これにより、ファンの間では「ガロウの成長やドラマ性が薄まった」との批判があった。
バングとの関係の改変
ONE版では、バングは最後までガロウを止めようとするが、村田版ではその関係性が弱まり、決着のつけ方が変わった。
サイタマの戦闘シーンの描写
村田版ではサイタマとガロウの戦いが宇宙規模のスケールに拡大されたが、ONE版のシンプルで哲学的な決着に比べて「バトル重視になりすぎている」との意見があった。
<h3村田版での「ガロウ編の削除・やり直し」
《炎上の概要》村田版では、ガロウ編の終盤の内容に対するファンの批判を受けて、過去に掲載された内容を大幅に修正することが決定しました。
《問題点》
- すでに連載されていたエピソードのストーリーを一部削除・描き直すという対応がとられた。
- これにより、「既存の話がなかったことにされるのでは?」という不安がファンの間で広がった。
《ファンの反応》
- 「せっかく読んでいたのに、話が変わるのは嫌だ」
- 「作品の方向性がブレすぎている」
- 「リメイクとはいえ、後出しで大幅改変するのは混乱する」
【ワンパンマン】見るならどっちがオススメ?
「ワンパンマンを読んでみたいけど、どっちから読めばいい?」と迷っている方も多いでしょう。それぞれの特徴を踏まえて、おすすめの選び方を紹介します。
初心者におすすめなのは「リメイク版」
- 迫力のあるバトルシーンが好き
- 作画が綺麗な方が読みやすい
- アニメのような演出を楽しみたい
こういった人には、村田版のリメイクがピッタリです。特に「アイシールド21」などのリアルなアクション漫画が好きな人には、リメイク版のクオリティの高さが刺さるでしょう。
考察やシンプルなストーリーを楽しみたいなら「原作版」
- 軽快なテンポの物語を楽しみたい
- 伏線やストーリーの深みを味わいたい
- ギャグ要素が強い方が好き
こういった人には、ONE氏の原作版が向いています。原作版は未完部分が多いですが、先の展開を予想しながら読むのも醍醐味のひとつです。
【まとめ】ワンパンマンは原作とリメイク、どちらも魅力的!
ワンパンマンは、原作版とリメイク版の2種類が存在し、それぞれに異なる魅力があります。「シンプルなストーリーと考察要素が好きなら原作版、圧倒的な作画とアクションを楽しみたいならリメイク版」 と覚えておくとよいでしょう。
2025年10月に放送されるアニメ3期は、リメイク版がベース となるため、まだ読んだことがない人はこの機会にチェックしてみるのもおすすめです!